銀の森へ 


 2017.11.1      否定的な批評の方が印象に残る 【銀の森へ】

                     
銀の森へ [ 沢木耕太郎 ]
評価:2.5
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■ヒトコト感想
銀の街から」はかなり自分が見た映画作品があった。本作では1999年から2007年までで、これまたよく映画を見ていた時期だが、そこまで見た作品はなかった。どちらかと言えばマニアックな作品が多いような気がした。ただ、かなり昔の作品だが、自分が覚えていたということは、かなり印象深い作品だったのだろう。

ほとんどが好意的な感想として描かれてはいるが、それでも中には批判的な内容の作品もある。逆にそれが強く印象に残っている。単純に否定するのではなく、どこがどう足りないだとか悪いだとか言うような感じだ。映画好きでマニアックな人が喜ぶような作品もあるが、誰もが知っているような大作はない。ある意味見る作品にこだわりがあるのだろう。

■ストーリー
成功の果てにある地獄じみた世界、奇跡のような輝き、静かな悲哀…映画は、いつも私たちに思いもかけぬものを届ける。朝日新聞紙上で15年以上つづく、映画評からはじまる名エッセイ第二弾。1999年から2007年までの90篇を収載。

■感想
1999年となると近いようですでに20年近く前になる。となると、その時期の映画というのはかなり昔の作品ということになる。「シックス・センス」や「アメリカンヒストリーX」なんてのは、名作ではあるが、かなり昔の作品だ。

そこに主演していた子役や俳優たちは、今や中年になりかけているという…。時代の流れを感じずにはいられない。そして、自分が面白いと思った作品を、作者も同じように面白いと感じてくれているのはなんだかうれしくなる。

ちょど原作を読んでいた「グリーン・マイル」は、映画作品について語っている。作者的には、原作よりも整理されていて面白いらしい。かなり昔なので、自分でもグリーンマイルを見た時の気持ちは覚えていない。

この感想にも書いていないということは、相当昔なのだろう。原作より面白いというのはよっぽどの作品だ。この際なので、本作を読んだタイミングでどこかでもう一度グリーン・マイルを見てみたい気持ちになってきた。

いくつか否定的な批評となる作品もある。「壬生義士伝」などは、「たそがれ清兵衛」と比較され否定的な内容となっている。俳優の演技の差ではないらしい。「壬生義士伝」は原作も読んでおり、映画作品もみている。どちらもそれなりに面白かった思いがあるのだが…。

こうやって違った意見を読むといのは、それなりに良いのかもしれない。違った見方や自分が気づかない目のつけどころなど、否定的な内容の方が強く印象に残るかもしれない。

かなり古い映画作品のエッセイだが、やはり印象に残っている作品はすぐに思い出すことができた。



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