2004.12.25 人種差別を考える 【アメリカンヒストリーX】
評価:3
父親を黒人に殺され、白人至上主義に染まっていく兄役
エドワード・ノートンとそれに憧れる弟役エドワードファーロング この二人を主軸に日本ではあまりなじみのない人種差別問題を
扱っている作品である。
日本にも差別はあると思うが ネオナチ、黒人差別どちらも日本にはなじみがないので、 多分、アメリカほどバックグラウンドの知識がない為に
見ていてもあまり現実感が無く、虚構のような感じがするかもしれないが それでもピリピリとした独特の雰囲気を感じることができる。
二人の演技がすばらしすぎて、はっきり言って他の俳優がだれだとか ほとんど気にならないというか、記憶にない。
特に、ノートンは本作品の中で善と悪を分かり安く演じているが とても同一人物とは思えないほどの変わりようだ。
多分よく知らない人が見ると全く別人と思っても仕方がないほどだった。
メインの人種差別問題に隠れがちだが、密かに家族愛というのにも かなり力を入れている作品だと思った。
兄弟間での弟が兄に憧れる気持ちと、兄は弟にはまっとうに生きてほしい という気持ち。
家族で兄を改正させようと協力する姿。
正直、差別と暴力の映画で、見る人によっては毛嫌いするタイプの作品かもしれないが
この作品が言いたいことは、差別と暴力をなくすという方向なので それを表現するための手段だと思い、割り切って見てほしい。
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