シン・エヴァンゲリオン 劇場版


 2022.9.8     シンジが前向きになっただけ【シン・エヴァンゲリオン 劇場版】

                     
シン・エヴァンゲリオン劇場版 公式 第3新東京市立第壱中学校女子制服リニューアルVer
評価:2.5

■ヒトコト感想
エヴァの完結編。長大な物語として「序」「破」「Q」と続いてきたが、遂に完結する。正直、Qの内容はよく覚えていないが、本作の序盤でそれなりに補完できているので違和感なく楽しめた。ただ、ラストは相変わらず意味がわからない。父親が死んだ妻と再会することだけを目的として人類をひとつにする。

なんだかよくわからないが、最後はシンジがアスカたちに誤解を解いて和解している。今までの自己啓発的な雰囲気や陰鬱で内にこもったような流れはない。ミサト率いる反ネルフ組織のヴィレとネルフの対決。マリやアスカのエヴァがやられ、救世主的にシンジの初号機が父親の乗るエヴァ13号機と対決する。なんだかものすごくオーソドックスな展開であることは間違いない。

■ストーリー
新たな劇場版シリーズの第4部であり、完結編。ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリの改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。

■感想
いまさらエヴァが完結したということで、新たに何か謎が解けたというのはない。ラストの流れはある程度想定どおりであり、ラストが心理描写というかよくわからない展開となるのはいつもどおりだ。「インターステラー」などの有名作品からアイデアを頂いたのか、人類補完計画から逃れるために地球の種を他の宇宙へ送り出すというのが急に登場している。

これをやるために加持が命を落としたというのが流れとして描かれている。成長したトウジやケンスケや委員長が登場し、皆大人になっている。シンジだけが相変わらずの状態というのが序盤の流れだ。

オーソドックスな作品となっている。ミサト率いるヴィレがネルフと戦う。そこでの激しい戦いが映像的なメインなのだろう。マリやアスカのエヴァの対決がアクションシーンとしての見どころなのだろう。ただ、どれだけヴィレが頑張ったとしてもネルフの想定内でしかない。

最終的に皆が命を賭けて戦ったとしてもゲンドウの野望を止めることはできない。シリーズ全般として人類補完計画がポイントになっている。ついにその計画の全貌が明らかとなるのだが…。前からこの流れではなかったか?と思わずにはいられない。

目新しさはない。マリやアスカがやられ、絶体絶命のピンチに、シンジが覚醒しゲンドウが乗るエヴァと対決する。典型的なヒーロー物の流れだ。最後に主役が活躍し、人類補完計画を防ぐ。ゲンドウは死んだ妻と会いたいがために人類補完計画を実行したと。

これはすでに最初の劇場版で暴露されていたような…。何も新しさはないが、しいて上げるならシンジが前向きになったということだ。アスカや仲間たちとの誤解を解き、自分の思いを伝えまっとうな人間になったというだけだ。

オチとして特に新しさはない。普通の作品だ。



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