機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションⅢ リターン・ザ・ワールド


 2022.6.4      ファーストガンダム風なラスボス【機動戦士ガンダム00 スペシャルエディションⅢ リターン・ザ・ワールド】

                     
機動戦士ガンダム00 スペシャルエディション3 リターン・ザ・ワールド [ 宮野真守 ]
評価:3

■ヒトコト感想
ガンダム00シリーズの第3弾。TVシリーズの2ndシーズンの後半を編集した作品。ソレスタルビーイングとアロウズとの対決は佳境に入っている。イノベーターが世界を支配する流れとなっている。すでにこのシリーズはガンダムのインフレ化がすすんでおり、次々と新たな強者が現れてくる。主要キャラたちは苦戦しながらも、それら新たな強者たちと戦っていく。

本シリーズでは多数の新モビルスーツが登場してくるので、プラモデルでの展開には十分なのかもしれないが、単体のモビルスーツの個性が弱い。もはや、ちょっと重要なキャラでも次々と新たな強者が登場し倒されていくので、印象に残らなくなっている。ラスボスでさえも、印象を強くもたせるためなのか、ファーストガンダムにそっくりなモビルスーツとなっている。

■ストーリー
西暦2312年。ソレスタルビーイングと、国連軍との最終決戦から4年。地球連邦政府を樹立した人類は、さらなる国家の統合、人類の意思統一を目指すべく、連邦正規軍とは別に、独立治安維持部隊『アロウズ』を組織する。しかし、その実態は、統一に名をかりた反政府勢力や主義、思想等への非人道的な弾圧であった。夢を叶え、ルイス・ハレヴィとの約束を守るべく、宇宙技術者の道に進んだ沙慈・クロスロードも、否応なく連邦政府の改革に巻き込まれていく。

一方、4年前の最終決戦で生き延びた刹那・F・セイエイは、ソレスタルビーイングによって変革を促された世界の行く末を見つめていた。監視者、アレハンドロ・コーナーを倒し、争いのない平和な世界になることを夢見て。しかし、彼が目の当たりにしたものは『アロウズ』によって作られた弾圧という名の平和、歪み続ける現実であった。彼は再び戦う決意をする。

世界を変革出来うる力、ガンダムと共に。再び動き出す世界で刹那や沙慈の進み行く先はどこに向かうだろうか?2ndシーズン後半を再編集した特別版!

■感想
刹那たちが新たに登場してきたアロウズと対決する。それまでソレスタルビーイングをテロ組織として敵対してきた組織が一丸となりアロウズと対決する。世界を支配しようとする組織に対して、一時的に敵同士が手を組んだ形なのだろう。

軌道エレベータをアロウズが破壊したことで、その破片が地球の人口密集地に落ちてしまう。それをソレスタルビーイングのガンダムたちが狙撃するのだが、圧倒体な破片の数に対応できない。それを助けるのは敵対してきた組織のモビルスーツたちだ。

地球の危機に対しては皆が一丸となる。まるで「νガンダム」でラストのアクシズが地球に落ちるのをモビルスーツたちが集団で止めようとする場面のようだ。アロウズは圧倒的な悪となる。ガンダムシリーズは見方を変えれば、敵側にも戦う理由があるのが定番なのだが…。

どう考えてもアロウズには自分勝手な野望しかない。ソレスタルビーイングもかなり無理があるのだが…。結局はアロウズの最新モビルスーツたちはソレスタルビーイングの技術を盗み取り、すべてのモビルスーツがトランザムモードとなっている。

モビルスーツに性能の差がないとすると、パイロットの能力次第となる。完全なイノベータといわれた刹那とラスボスの戦い。ファーストガンダム的な見た目を最後に披露し激しい戦いを繰り広げる。この手のニュータイプ同士のラストの戦いは、どのガンダムシリーズも定番となる流れがある。

なんとなくだが、パイロットたちが話している言葉は、そのまま他作品にでてきたように思えてくる。それをほど、言っていることは定番化している。

劇場版もあるようだが…。たぶん見るだろう。



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