ドクター・スリープ 下 


 2024.3.14      頭の中での超能力バトル 【ドクター・スリープ 下】


                     
ドクター・スリープ 下 (文春文庫) [ スティーヴン・キング ]
評価:3
スティーヴン・キングおすすめランキング
■ヒトコト感想
上巻ではアブラがローズの存在を知り、ローズとの対決の雰囲気を高めていた。下巻ではダンとアブラがとうとうローズと戦うことになる。戦うといっても物理的な戦いではない。アブラは精神を移動させるような感じでダンの体の中に入ったりもする。すでに実写映画版を先に見ているので、ローズとアブラの対決のシーンは頭に思い浮かべることができた。

真結族のボスであるローズ。自分たちの一族が麻疹により死んでいく。吸血鬼のように相手の命気を吸い取る一族であっても、麻疹という子供がよくかかる病気により死んでしまうのがポイントだ。アブラの命気を吸い取ることで麻疹が治り、一族が存続できると考えるローズ。巨大な力を持つ者たちの戦いが始まる。

■ストーリー
「あの人たちが野球少年を殺してる!」少女アブラは超能力を介し、陰惨な殺人事件を「目撃」する。それは、子どもの“かがやき”を食らって生きる“真結族”による犯行の現場だった。その魔の手はやがてアブラへと迫る。助けを求められたダンは、彼らとの闘いを決意。そして次なる悪夢へと導かれる…。

■感想
アブラの強力な超能力とローズの超能力が対決する。ダンの体の中にアブラの精神が入り込んだりもする。本作ではローズの仲間によりアブラが誘拐されたりもする。その際には、アブラは精神を別の場所にいるダンにうつすことで、事態を打開している。

アブラの超能力は、アブラの両親すらも信じられないような力を発揮する。そもそも、自分の娘にそんな超能力があるなんてのは信じられないのだろう。その能力のせいで謎の組織に狙われることになる。ごく普通の生活はできない家族だ。

アブラは超能力で相手を操作することができる。自分を誘拐した人物を操作し、倒すのはすさまじい。どれだけ意志の力が強くても、アブラの超能力にはかなわない。ローズが次々と腹心を失っていく中で、最後のローズとアブラの対決が待っている。

アブラにはダンがいたことが有利に働いたのだろう。超能力の戦いで、ローズの最後の望みとして言葉で相手を操る仲間の一発逆転を狙っていたのだが…。激しい闘いはついに決着がつく。激しい超能力の対決が描かれている。

本作は「シャイニング」の続編という扱いとなっている。ただ読んでいるとシャイニングの続きというイメージはない。作中ではそれを思い出させるために、様々な伏線が張り巡らされている。シャイニングで登場した少年が、成長し同じようなと年齢のアブラと共にローズと対決することになる。

現実の世界にも、人知れず命気を吸い取るような一族がいるのかもしれない。それを気づかれないほど、巧妙に正体を隠しながらひそかに命気を吸い取っているのだろう。

強烈な作品だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
*yahoo.co.jp