バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー


 2024.1.29    ガラクタアベンジャーズは最高だ【バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー】


                     
バッドマン 史上最低のスーパーヒーロー [ タレク・ブダリ ]
評価:3

■ヒトコト感想
ハリウッド映画を揶揄したフランス映画だ。映画ファンならば思わずにやりとしてしまうようなパロディが満載だ。主役は実写版の「シティハンター」の主役を演じたフィリップ・ラショーが、へんてこな役者セドリックを演じる。「バットマン」のパクりでバッドマンという映画の主役に抜擢されたセドリックが車の事故で記憶喪失となる。

そして、本当に自分が正義のヒーローのバットマンかと思い込んでしまう。この展開が最高だ。誤解から正義のヒーローになりきり、映画の小道具の銃で撃たれても死なないことから、より信じ込んでしまう。ラストでは仲間たちと瓦礫を持って敵と戦うのだが、そのシーンがそのまんま変な「アベンジャーズ」なのが最高だ。元ネタを知らないと楽しめない可能性はある。

■ストーリー
警察署長の父親の反対を押し切り、役者として夢を追い続けているセドリック。実は心が折れかけていたその時、新作映画「バッドマン」の主役に抜擢される。そう、「バットマン」ではなく「バッドマン」だ。“バッドモービル”に乗り、宿敵“ピエロ”と戦うヒーロー映画。このチャンスを逃してはならないと、セドリックは体を鍛え上げ、武術を学び撮影に挑む。戸惑いながらも撮影初日が順調に終わろうとする中、妹から父親が倒れたという知らせが入る。焦ったセドリックは、バッドスーツのままバッドモービルに乗り病院へと急ぐが、その途中で事故に遭い気絶してしまう。そして目を覚ますと、自分の名前や過去の記憶を失っていた―。

■感想
あまりにもくだらないコメディだ。ただ、構成はすぐれている。セドリックが記憶をなくしバッドマンになりきる。周りはほんろうされながらも、セドリックを捕まえきれない。妹や親友たちだけはセドリックを追いかけ続ける。

映画の撮影で、悪役である俳優を本当に自分の家族を誘拐した悪人と思い込み、戦いを挑む。セドリックの友達が友達の母親と付き合っていたり、友達が薬の影響でへんてこな幻覚を見たり。このバカバカしい展開が良い。くだらなすぎて笑えるというような感じだ。

セドリックは結末間近に記憶を取り戻す。本当の銀行強盗との対決が待っているのだが…。そこでの廃工場での対決が最高だ。セドリックはでかい金づちを持ちマイティー・ソーとなる。親友のひとりはバケツの蓋を盾として構えると、まんまキャプテンアメリカだ。

もう一人は鉄筋を熱で溶かすバーナーを両手に持ち、火花から顔を守るためのマスクをする。それはまさにアイアンマンだ。へんてこなコスプレというような感じが良い。妹は全身緑のペンキがついているので、これはハルクなのだろう。この並びは最高だ。

銀行強盗が持っていた本物の拳銃は、別のフロアで撮影していた「ミッションアンポッシブル」という、例の作品のパクり映画の撮影がされており、そこの小道具ボックスに本物の銃が紛れ込んでしまう。もちろん映画の主演はあの人なのだが…。

危険なスタントを自ら実施することで有名なあの人が、ついに実弾で映画を撮影した、というニュースが流れるのが最高だ。セドリックの記憶が戻り、記憶を亡くしている間に知り合いとなった女性に会いに行くのだが…。ここでの仕掛けもよい。

くだらないが最高に面白い。ハッピーエンドなのもよい。



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