バットマン


 2021.10.30      ジョーカーの存在感が全てだ【バットマン】

                     
バットマン [ マイケル・キートン ]
評価:3

■ヒトコト感想
元祖バットマン。これがバットマンシリーズのスタートということで、スピンオフなどは見たが、オリジナルは初めて見た。予想外にジャックが良い味を出している。バットマンの雰囲気はある程度想定どおりだが、ヒーローの要素がほとんどないことに驚いた。どちらかというと、不審者扱いされているバットマン。そして、バットマンを超えるインパクトを出しているのがジャックだ。

本作はもはやジャックが主役と言っても過言ではないだろう。悪者ジャックがどのようにしてジョーカーとなったのか。「ジョーカー」とはまた違った雰囲気の悪役が誕生している。毒の中に落ちるだとか、顔が笑顔のまま固まっているだとか、強烈なインパクトがあることは間違いない。

■ストーリー
悪がはびこるゴッサム・シティーで、次々と悪者を退治するヒーロー、バットマン。その正体を突き止めようと、報道カメラマンのビッキーは、記者ノックスを引き連れ取材を開始する。一方バットマンは化学工場を襲った悪者ジャックと対決し、ジャックは廃液の毒の中に落ち死亡……したかに思われたが、ジョーカーとして蘇る! 真っ白な顔に不気味な笑みがはりついたジョーカーは、バットマンへの復讐に燃えるのだった。

■感想
悪を倒すバットマン。マスコミからは正体不明の存在と思われているバットマン。バットマンは中身はごく普通の人間なのだが、特殊な機器やマシンを使うことでヒーローとして存在している。他の作品を見ているのでバットマンの存在がもっと激しくアピールされているのかと思いきや、そうではない。

バットマンは最後まで正体を秘密にしながらの活動のようだ。幼少期に両親を殺されたブルースウェインがバットマンとしてこの世の悪を成敗する。ウェインは親しくなった女性に対しても徹底して正体を隠している。

本作はバットマンというよりもジョーカーがメインの作品だ。ジャックという悪党が廃液の毒で死亡したかと思いきや…。手術のすえジョーカーとして蘇る。あの特徴的な口が裂けたような笑顔はどのような経緯で出来上がったのか。

ジョーカーとバットマンの因縁としては、バットマンがジョーカーを作り出したということなのだろう。ただ、ここでもジョーカーは結局はただの人間なので、部下と拳銃により悪事を働いている。バットマンと同様に中身は普通の人間というのがポイントなのかもしれない。

バットマンとしての面白さは様々な機器やマシンを駆使してバットマンが戦うシーンだろう。特に独特の飛行機や車は強烈だ。タイやなどを全て鋼鉄で守り走りながら爆弾をまき散らす車は強烈だ。バットマンに比べるとジョーカーは毒ガスをメインの攻撃手段とし、拳銃で人々を殺し続けている。

ジョーカーのあの独特の笑顔は印象的だ。バットマンよりも目立っていることは間違いない。ジョーカーのインパクトの強いキャラクターが本作の全てだろう。

やはり、ヒーローモノは悪役のクオリティにすべてがかかっているのだろう。



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