2022.3.26 フランス人で実写化したことがすでに成功だ【シティハンター The Movie 史上最香のミッション】
シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション 豪華版 [ フィリップ・ラショー ]
評価:3
■ヒトコト感想
マンガのシティハンターは読んだことがある。アニメもあるようだが、おそらく問題ないのだろう。さて、実写となると…。日本人が演じるととんでもない作品になるのは想像できる。これがフランス人が演じることで妙にしっくりくる。主人公はまさに冴羽りょうそのままだ。水色のジャケットを腕まくりしたスタイルが似合うのはフランス人の顔だからだろう。海坊主についても、まったく違和感がない。
ストーリー的にはなんてことないドタバタアクションなのだが、シティーハンターというブランドと、あまりにしっくりしすぎているキャラによりすべてが麻痺している。マンガの実写版で海外が作成するともれなく失敗するというイメージがあるのだが、本作は間違いなく成功の部類に入るのだろう。
■ストーリー
ボディーガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー「シティーハンター」こと冴羽りょうは、相棒の槇村香と日々様々な依頼を受けている。ある日、ふたりに危険な依頼が舞い込む。それは、その香を匂った者を虜にする「キューピッドの香水」の奪回。これが悪用されたら世界は大変なことに! タイムリミットは48時間。りょうと香は、時間内に香水を取り戻すことができるのか! ?元傭兵の海坊主、美人刑事の冴子を巻き込みシティーハンターの香水奪回作戦がはじまる! !
■感想
シティーハンターだからこそのストーリーだ。その香水をつけると周りの人を虜にしてしまう。いかにもりょうが手に入れたら悪用し美女を虜にしようとするパターンが想像できる。割と原作に忠実で香が密にりょうに恋心を抱いており、りょうも自分では気づいていないが、香のことが好きというパターンだ。
謎の香水を手に入れたおじさんが、自分の欲望のために香水を使う。ただ、闇の組織は香水を取り戻すことに必死となり、りょうたちに近づいてくる。
りょうのキャラは原作に忠実で女好きだ。セクシーな場面もフランス人が演じると違和感がない。原作で印象的な香が使う巨大な100トンハンマーも登場してくる。海坊主にしても最初はりょうと対立するのだが、最後の最後で絶体絶命なりょうを助けたりもする。
ストーリーには特別な要素はない。香とりょうが追い詰められたとしても、誰かが助けてくれる。黒幕の存在もラストで明らかとなり、刑務所に入れられた黒幕の首筋に遠隔からライフルで香水を撃ち込み、刑務所内部でモテモテになるオチは最高だ。
マンガのキャラを実写版にするとかなり違和感があるのが普通だ。「銀魂」にしても割と合っていると思ったが、ヅラ感が強く学芸会的な雰囲気がある。銀魂自体がギャグ漫画なので問題はないのだが…。中途半端にシリアスなシティハンターは学芸会的では問題ありだろう。
日本人の俳優が演じたらこうはならない。エロシーンにしてもフランス人が演じると違和感がない。そもそも冴羽りょうを演じられる日本人はいないだろう。上川孝也あたりが演じても違和感しかない。
フランス人でシティハンターの実写版をやろうとしたことが、すでに成功だろう。
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