2021.7.18 強烈なシリーズのスタートにしては平凡な作品だ【シャークネード】
シャークネード [ アイアン・ジーリング ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
シャークネードシリーズのスタートは本作から始まったのか。実は5と6はすでに見ている。ラストは時空を超えたとんでもない展開となるのだが…。本作ではさすがにオーソドックスな展開となる。ただ、竜巻の中に大量の鮫がおり、その鮫たちが竜巻から飛び出してきて人間の手をちぎり取ってしまう。この荒唐無稽な展開がすばらしい。
つい最近「ジョーズ」を見たのだが、同じ鮫映画なのだが、ベクトルが異なるとここまで違った作品になるのは驚きだ。町中が鮫にあふれている。海の中ではなく、空から鮫が飛んでくるパターンだ。鮫つきの竜巻のことをシャークネードというらしい。ラストは、竜巻を爆弾で破壊するという豪快な終わり方をしている。本作だけ見ると、とてもシリーズ化できるような作品には見えない。
■ストーリー
太陽が照りつけるカリフォルニアのビーチは、いつもの賑わいを見せていた。一方、史上稀にみるハリケーン“デビッド”がメキシコ沖から急速北上。急激な海流の変化で、突如としてサメの大群がビーチに現れる。サーファーのフィンは、サメの出現にいち早く気付き人々を避難させるが…。サメの大群を巻き込んだ巨大な竜巻が発生し、未曾有の猛威がアメリカを絶望の渦に陥れる、前代未聞のモンスター・パニック!
■感想
シャークネードシリーズも、最初はごく普通のパニック映画なのだろう。ごく普通のビーチに鮫の大群が押し寄せる。このままでは、ごく普通の鮫によるパニック映画になる。本作の鮫たちは海だけでは終わらない。竜巻に乗り町中にまでやってくる。
そして、竜巻の回転を利用し、まるでミサイルのように町中に鮫が降ってくる。人々は逃げ惑うのだが、鮫に直撃され腕がちぎれたりもする。このシリーズの疑問の一つは、鮫が陸上で普通に動けているということだ。予定では、竜巻から飛び出した鮫はそのまま陸上で干上がって死ぬのかと思ったのだが…。
主人公のフィンは鮫の強襲に驚きながらも、いち早く行動する。ただ、最初はだれも鮫の強襲に気づかない。それは当然のことだろう。まさか、空から鮫が降ってくるなんてのは誰も思わない。家族や子供を助けるために巨大なSUVに乗り家族を助けに向かう。
息子はヘリに乗り竜巻を爆弾で破壊しようとする。その途中では、しっかりと鮫の攻撃により仲間がやられていく。CGの描き方がチープなので、CGと現実の映像のつなぎ目がはっきりとわかる。ジョーズは技術的には古いのだが、リアル感があった。本作は技術は最新かもしれないが、リアル感がない。
シリーズは6まで続いている。そこまで続くということはそれなりに人気があったのだろう。ただ、本作を見たからといって続きが見たいとは思わない。また、内容的にも単発で終わっても不思議ではない。逆に本作に対して続編が作られることの方が不思議でしかない。
シリーズではのちのちロボが登場したり、時空を飛び越えて様々な時代へタイムスリップしたりもする。そして、未来ではおかしなことになっていたり。。。その原型が本作にあるとは思えない。
強烈なシリーズの初回にしては普通なB級映画だ。
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