2021.7.15 子供が丸飲みさるショッキングな場面あり【ジョーズ】
ジョーズ[ ロイ・シャイダー ]
評価:3
■ヒトコト感想
不朽の名作。パニック映画の元祖とも言われる作品だ。かなり古い作品なので、今見ると確かに映像的なインパクトはない。ジョーズにしても、最新の映像と比べると恐怖感は少ない。リアルさについても、ところどころ違和感をおぼえる部分がある。それでもやはりストーリー展開や、鮫との対決シーンなどワクワクドキドキしてくる場面がある。
さらには、多くの作品の元ネタになったであろう要素が多数あることに気づいた。特にラストの鮫を退治する場面で、ガスタンクを鮫に咥えさせ、それを銃で爆破し鮫を倒すなんてのは、ゲームの元ネタになった部分だと本作を見て気づいた。古さを感じるが、ストーリー展開や子供が鮫に食べられるという容赦ない展開が良い。
■ストーリー
当時弱冠27歳のスピルバーグ監督が獰猛な鮫と人類の息詰まる闘いを歯切れの良いサスペンス演出でダイナミックに描く。ジョン・ウィリアムズの不気味なテーマ曲も恐怖度満点。公開時、海に出かける人が激減した不朽のパニック・アクション!
■感想
ビーチを観光のメインとする地方に巨大な鮫がやってきた。前半では鮫の全容は明らかとならない。市長や観光業を営む者たちは、鮫なんてデマだと叫ぶ。利益重視で観光客のことを考えない。2人目の犠牲者がでた際には鮫の討伐対を結成するのだが…。
子供がいきなり鮫に飲み込まれるなどショッキングな映像が続く。今ならばこのようなストーリーとはならないだろう。あの独特な音楽で鮫が近づいてくる。本作を見ると確かに海で泳ぎたいなんて気持ちがなくなるのは納得できる。
映像的な古さは否めない。迫りくる鮫の恐怖は伝わってくるのだが、鮫自身のクオリティでいうと、やはり最新技術を使った映像には勝てない。鮫自身の全体像をはっきりとさせないことで、より恐怖を増幅させているというのはあるのだろう。
ストーリー展開のすばらしさで、今見ても十分楽しめる。観光業の利益を優先する市長と鮫の恐怖を理解し、ビーチを遊泳禁止にしようとする警察署長。このふたりの綱引きの中でベテラン漁師が鮫を捕まえると息巻いたりもする。
ラストでは巨大な鮫と漁師、署長、鮫の研究者との対決となる。一筋縄ではいかない。次々と様々な手段で鮫を捕獲しようとするがうまくいかない。最後には船がボロボロに壊されそうになる。どこかで見たような展開となるが、本作が元祖なのだろう。
ゲージの中に入り海の中で鮫に銃を撃ち込もうとする。ゲージは巨大な鮫にボロボロにされたりもする。ラストではバイオハザードで巨大ワニを倒したパターンの結末となる。バイオが本作を流用したということなのだろう。
今見ても十分楽しめる作品だ。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp