2021.1.26 未来の場面ではGANTZ的な終末感がある【シャークネード6 ラスト・チェーンソー】
シャークネード6 [ アイアン・ジーリング ]
評価:2
■ヒトコト感想
前作「シャークネード5」から続く物語なのだろう。竜巻の中にサメが多数存在し、竜巻からサメが飛び出して人々を襲う。シャークネードとはそんな存在であり、そのシャークネードと戦うのがこのシリーズの売りだろう。前作で初めてこのシリーズを見たのだが、そのとんでもないはじけっぷりに驚いた。シリーズとして6まで続いているので根強いファンがいるのだろう。
この強烈なインパクトのある流れというのは、すさまじい。本作ではシャークネードはおまけでしかない。主人公チームが時空を超え過去をおとずれ、そこでシャークネードと戦う。未来にいくと、今度はシャークネードはどうでもよくなっており、なんだかよくわからない世界のまま現代に戻り物語は終わっている。とんでもない作品だ。
■ストーリー
幾度ものシャークネードとの戦いで、全てを失ったフィン。悲しみに暮れる彼の前に現れたのは、未来からやって来た息子ギルだった。フィンは平和な時を取り戻すために、ギルの手配で時間旅行へと旅立つ。原始時代に到着したフィンは、元祖シャークネード1号と対峙するが、凶暴な恐竜にも襲われ苦戦を強いられる。絶体絶命の窮地の中で現れたのは、死んだはずのノヴァとブライアンだった…。
■感想
主人公のフィンはシャークネードとの闘いを続ける。前作でこのシャークネードシリーズの特殊さを理解したつもりだった。それが、本作ではさらにパワーアップしている。今回は時間を飛び越えてのシャークネードとの対決となっている。
未来からやってきた息子のギル。ギルの手配で時間旅行が可能となり、一気にジュラ紀にまで戻ってしまう。そこではシャークネードだけでなく恐竜も登場してくる。なんだかカオスすぎる状況のため、頭が追いつかない。今一体何をしているのかが良く理解できないまま物語はすすんでいく。
恐竜とシャークネードとの対決のさなかに、さらに時空を移動する。今度はワシントンなどが登場してくる。アメリカ人からするとわかりやすい歴史なのだろう。その後は西部劇のような時代へと飛んでいく。ただ、どの時間軸でも必ずシャークネードは存在している。
カウボーイが必死でサメを銃で撃ち続ける。シャークネードとサメたちの動きは前作と同じ。突然竜巻から飛び出し、人間たちに襲い掛かる。過去のある場面では、フィンの両親が登場してくる。その場面は砂浜なのだが、サーフボードに乗ってサメが人間を襲ったりもする。
本作の中で最もインパクトがあるのは、未来のシーンだ。時間旅行の中で突如として未来に移動するフィン。そこでエイプリルに再会するのだが…。未来はとんでもないことになっている。シャークネードの名残なのか、頭上ではロボットのサメのようなものがうごめいている。
エイプリルはまるですべてを制御できる神のごときの言動を繰り返す。この終末感というか、よくわからない雰囲気は漫画版のGANTZの最終場面に似ているかもしれない。
いちおう、本作でシリーズは終わるようだが…。とんでもない作品だ。
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