名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊 ブルーレイ+DVDセット【Blu-ray】 [ ケネス・ブラナー ]
評価:3
■ヒトコト感想
名探偵ポアロシリーズ。アガサクリスティ原作ではあるが、原作は未読。「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続く作品。ポアロが活躍するのはいつものとおりだが、冒頭から降霊の儀式があり、それが本物かどうかというポアロの検証がある。降霊の儀式が始まるとタイプライターが勝手に押される。まさにこっくりさんのような状況かもしれない。
幼い少女が殺害された。その犯人を捜すために幼い少女の霊を呼び寄せる。嵐が吹き荒れる中、外部との連絡がとれない状況の屋敷の中で繰り広げられる物語。ある程度オーソドックスな展開であり、ラストではみなを一部屋に集めて、そして犯人を指名するという探偵小説お決まりの展開となる。
■ストーリー
この事件の犯人は――、人間か、亡霊か。ベネチアで隠遁生活を過ごしていたポアロは、霊媒師のトリックを見破るために、子供の亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。しかし、その招待客が、人間には不可能と思われる方法で殺害され、ポアロ自身も命を狙われることに…。はたしてこの殺人事件の真犯人は!?世界一の名探偵ポアロが超常現象の謎に挑む、水上の都市ベネチアを舞台にした迷宮ミステリーが幕を開ける。
■感想
最初は、霊媒師のトリックを解き明かすということでポアロは降霊会に参加する。子供の霊を下ろすということなのだが…。そこで謎めいた事象が発生するのだが、それらはすべてポアロがインチキだと解き明かしてしまう。
移民たちが協力してインチキ降霊会を実行していた。ただ、後半では明らかに本物と思われるような雰囲気の降霊会となっている。子供が殺された屋敷の内部でどのような事件が起きたのか。屋敷の客が次々と殺されていくのは定番として、ラストでもしっかりと謎解きパートがあるのが良い。
怪しげな人物は複数存在する。娘を失った母親。霊媒師を取材し小説化しようと考える作家。母親の不倫相手の男。医者、そしてその息子。霊媒師のインチキに加担した移民の姉弟。それらの者たちが集まる中でまずは霊媒師がありえないような死に方をする。
建物のとんがったアンテナのようなものに体を貫かれる。ここでポアロは推理する。霊媒師が子供の霊を下ろし、そこで子供を殺した真犯人を言い当てられることを恐れた犯人が霊媒師を殺したと。。。
連鎖的に次々と殺害される人々。医者が殺害され、次の犠牲者はいったい…。という流れで、ポアロが全員を屋敷の一室に集めていつもの真犯人当てを行う。定番ではあるがわくわくする。事件的にありえないと見えていたのは、アリバイのトリックがあったから。
それがなければ実に単純なトリックで事件は実行されていた。犯人については確かに意外な人物かもしれないが…。これまでのダイナミックで特殊な舞台と比べると、割とありきたりな閉ざされた屋敷という舞台が、平凡な探偵ものの印象を強めている。
シリーズとしてはまだまだ続いていくのだろう。