ファインダーズ・キーパーズ 上 


 2025.3.22      メルセデスキラーの被害者たち 【ファインダーズ・キーパーズ 上】


                     
ファインダーズ・キーパーズ 上[ スティーヴン・キング ]
評価:3
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■ヒトコト感想
「ミスターメルセデス」「任務の終わり」の間の作品。引退した刑事のホッジスが探偵として事務所を構えてホリーと共に事件を調査する。まだ上巻の段階では、前作でベンツの暴走により被害を受けた者たちについての物語と、新たな事件が描かれている。犯罪者モリスが有名作家のロススティーンの家を襲い、ロススティーンを殺害して未発表のノートを奪い取る。そして、秘密の場所に埋めるのだが…。

このロススティーンの未発表作品についての物語となっている。上巻の段階では、モリスが逮捕され刑務所でどのように立ち回っていたかが描かれている。それと共にモリスが埋めた物を掘り起こし、そして、ロススティーンの未発表作品をどのようにして金に換えるかが描かれている。

■ストーリー
少年ピートが川岸で掘り出したのは札束と大量のノートの入ったトランクだった。父が暴走車によって障害を負ったピートの家では、毎晩のように両親がお金をめぐって喧嘩をしていた。このお金があれば家族は幸せになれるに違いない……。だが、その金は冷酷な犯罪者モリスが、隠遁の大作家ロススティーンの家を襲って奪ったものだった。モリスはロススティーンの小説に執着を抱いていた。

だから大事なのはノートの方――そこには巨匠の未発表の文章が大量に記されていたのだ。しかし別件で逮捕されたモリスは獄中に。ついに出所したモリスは、隠しておいた「宝」を取り戻しに川へ向かったが……。少年に迫る犯罪者の魔手。そこに助けの手をのばしたのは、探偵事務所をたちあげた退職刑事ホッジズと仲間たちだった。

■感想
少年ピートが拾ったのは、モリスがロススティーンから奪い取った未発表作品だった。ピートの父親がベンツの暴走により被害を受け仕事ができない状態となっていた。それを救ったのは皮肉にもモリスが隠した金だった。

まだ、上巻の段階ではホッジスはピートやモリスと関わることはない。上巻で描かれるのは若きモリスがロススティーンから未発表作品を奪う描写と、モリスが長く苦しい刑務所生活をつづけたという部分だ。そこからホッジスの近況にうつり、下巻ではホッジスが事件にかかわってくるのだろう。

モリスはロススティーン殺害の罪で無期懲役となる。ただ、そこからは立ち回りを考え刑務所内で安全に暮らす方法を手に入れるのだが…。どれだけ模範囚として過ごしたとしても釈放されることはない。絶望的なモリスの唯一の希望としては、いつか釈放された際に、ロススティーンの未発表作品を手に入れることができるという部分だけだ。

この段階では、ピートがそれらを手に入れていると読者は知っている。モリスは気の毒ではあるが、このままではすまさないのだろう。

ピートは天から降ってきたような幸運を手にして、働けなくなった父親を助けるために、無記名で家に金を届けたりもする。その資金がつきた際には、ついにはロススティーンの未発表作品を金に換えようとするのだが…。

ロススティーンが殺害された際に、行方不明となっていた作品が手に入るとしたらそれはいわくつきの物であるので、すんなりと換金はできない。ピートと古本屋の店主のやりとりはすさまじい。この古本屋店主はモリスの件を知っているといのもポイントだろう。

下巻ではホッジスが事件に関わってくるのだろう。



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