東京リベンジャーズ


 2022.12.9     ヤンキーマンガ+タイムリープ【東京リベンジャーズ】

                     
東京リベンジャーズ スタンダード・エディション [ 北村匠海 ]
評価:3

■ヒトコト感想
週刊少年マガジンのマンガ原作である本作。アニメも話題となっていたのだが…。内容的にはよくあるヤンキー漫画+タイムリープものだ。この手の作品は昔からよくある。過去に戻り現在を変えようとするが、また別の問題が発生し、繰り返し過去に戻り現在を変えようとする。マガジンマンガらしいヤンキー漫画であり、実写映画化されると喧嘩シーンが長ったらしく感じてしまう。

個々のキャラクターは個性豊かであり、実写化に向けて人気若手俳優を起用したのだろう。マンガはまだ続いてはいるが、実写映画としてはとりあえず決着はついている。都合よく過去にタイムリープできるあたりが気に入らないが、ヤンキー漫画の王道的な展開であるのは良い。

■ストーリー
「これは俺の人生への…リベンジだ! ! 」負け犬フリーター=タケミチの元恋人ヒナタが殺された。事件を知った翌日、タケミチは駅のホームから転落、目覚めた先はなんと10年前――負け犬人生を歩むきっかけとなった最悪の高校時代にタイムリープしてしまった。もう一度繰り返される、あの頃。最悪の過去でようやく見つけたヒナタを救う唯一の方法は、ヤクザも恐れる危険な組織“東京卍會"を消滅させること。熱い仲間たちとの出会いの中で、ヒナタを救うため、逃げ続けた人生を変えるため、タケミチは弱虫だった“過去"の人生にリベンジし、“今"を変えられるのか?

■感想
主人公のタケミチは、学生時代は少しだけヤンキーをしていたが、大人になりフリーターとなっていた。タケミチが過去に戻り元恋人のヒナタが殺されることを防ぐために奔走する。「バタフライエフェクト」的な少しの変化で未来が変わるというタイプではない。

明確に死ぬはずだった人物が死なないだとか、過去を変えないと未来も変わらない。また、タケミチが過去を変えるとその瞬間に未来も変わる。タイムパラドックスを無視し、都合が良いようにできている。割と都合の良いタイムリープものだ。

マンガを読んでいないので、一部違和感をおぼえる箇所があった。ヤンキーマンガの定番としてカリスマ的な強さを示す者がいる。今回はマイキーやドラケンなのだろう。東卍のリーダーであるマイキーにいきなりタケミチが気に入られて仲間になる。

このくだりがあまりにもいきなりすぎる。ドラケンは男気がありマイキーはカリスマ性がある。ヤンキーマンガの定番として、タケミチが弱いが根性のあるパターンというのも定番的な流れだ。シンプルなヤンキーマンガにタイムリープがくっついたような感じだ。

実写映画としてはとりあえず完結している。過去を変えることで元恋人であるヒナタが死なずに済んだということなのだろう。原作マンガは続いているので、もしかしたら続編も作られるかもしれない。売れっ子若手俳優を多数起用した、わかりやすいヤンキー映画だ。

昔流行った「クローズ」に近いのかもしれない。アニメの人気からも、間違いなく続編は実写映画化されるのだろう。展開としてはわりとワンパターンなので、あとは俳優たちの魅力で客を引き付けるしかないのかもしれない。

若手人気俳優を起用した話題作だ。



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