シン・仮面ライダー


 2023.10.8    仮面ライダーファンはどう思うのか【シン・仮面ライダー】

                     
シン・カメンライダ-
評価:2

■ヒトコト感想
シンシリーズとして「ゴジラ」「ウルトラマン」ときて仮面ライダーだ。これまでのシンシリーズは面白かった。現代のリアルな世界であれば、ゴジラなりウルトラマンなりはどのような扱いを受けるのか。その流れで仮面ライダーを見たのだが…。まったく面白さを感じなかった。

リアル感がない。昔の仮面ライダーを豪華な映像にして、暗い雰囲気にしただけ。仮面ライダーとしての良さがまったくないような気がした。迫りくる刺客たちは、お決まり通り昆虫と人間が合体したような見た目をしており、仮面ライダーと戦うのだが…。闘いの映像もチープすぎる。唯一の見どころはサイクロン号くらいだろう。往年の仮面ライダーファンはどう思うのだろうか。

■ストーリー
望まぬ力を背負わされ、人でなくなった男。与えられた幸福論に、疑問を抱いた女。SHOCKERの手によって高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛(池松壮亮)は、組織から生まれるも反旗を翻した緑川ルリ子(浜辺美波)の導きで脱走。迫りくる刺客たちとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。正義とは?悪とは?暴力の応酬に、終わりは来るのか。力を得てもなお、“人”であろうとする本郷。自由を得て、“心”を取り戻したルリ子。運命を狂わされたふたりが選ぶ道は。

■感想
仮面ライダーが現代風に描かれるとどうなるのか。組織的なものに対して政府なりが多少絡んでくるのだが…。基本はベーシックな仮面ライダーの流れと同じだ。ただ改造されたとか、変身する原理などは細かく描かれている。物語の全体のトーンとして陰鬱な物語となっている。

本郷猛が組織から追われ、刺客たちと戦い続ける。敵は昆虫をモチーフとした怪物たち。まるっきり昔の仮面ライダーと同じではあるが、シンシリーズとしての新しさがない。

戦闘の映像もチープだ。仮面ライダーが戦うシーンはなぜこうもチープになってしまったのだろうか。大昔のSF映画のように切り取られたふたりが、まるでビデオを早回ししたように素早く動く。それだけで素早さを表現しているようだが…。

そこだけまるで切り絵のように浮いている。リアルさのかけらもない。仮面ライダーの1号と2号が登場したあたりは、往年のファンならば大喜びなのだろう。ただ、それだけで特別な印象はない。仮面ライダーファンでも耐えきれない雰囲気かもしれない。

緑川ルリ子が主人公と言っても良いかもしれない。緑川家の長男であるイチローとのラストの対決は、1号と2号が合同で戦っている。改造されオーグメント化されたからなのか、登場人物たちはほとんど感情のない表情と言葉を続ける。

世間の評判はどの程度なのか。昔の仮面ライダーファンがどの程度楽しめたのだろうか。この内容であればかなり酷評されているはずだ。仮面ライダーの良さがまったくないように思えてならない。

自分的には相当な駄作だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp