2023.6.28      さらにマニアックになったレコード批評 【更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち】
      
                                 
            
            更に、古くて素敵なクラシック・レコードたち [ 村上春樹 ]
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            ■ヒトコト感想
            前作からそうなのだが、作者のクラシックレコードに対する熱量が爆発している。ある程度クラシックレコードや曲について知識がないと辛いだろう。自分的にも有名なクラシックの曲についてはかろうじでついていくことができたが、それ以外はチンプンカンプンだった。ただ、作者のレコードに対するこだわりというのは十分感じることができた。
            
            同じ曲であっても指揮者が変われば曲の雰囲気も変わるようだ。楽譜がありリズムも決まっているような曲であっても、指揮者によって個性がでるらしい。クラシックコンサートで生で聞くとよりそれが感じられるのだろう。クラシックの知識がある人であれば、作者と同じように様々なクラシックレコードの感想を楽しめるだろう。
            
            ■ストーリー
            村上さんはクラシック音楽をこんなに愛しているのかと驚きをもって迎えられた書物の第2弾。よりマニアックになって帰ってきた。
            
	        ■感想
	        それなりにクラシック音楽に対する知識がないと辛い。第二弾となる本作。前作と同様にひたすらクラシックレコードの批評というか、作者の感想がつづられている。まずクラシックレコードに対する馴染みがないのと、登場してくるクラシックレコードが基本は古い作品なので、素人が共感するのは難しいだろう。
	        
	        有名なクラシックの曲を説明し、それを誰が演奏したかでレコードを複数紹介している。素人考えであれば、同じクラシックの曲であれば何の違いもないかと思っていたが大きな違いがあるようだ。
	        
            モーツアルトやベートーベン、その他、有名な作曲家のクラシック曲はなんとなくイメージできる。交響曲第〇番と書かれていても、どんな曲かはイメージできない。恐らくは聞けば、聞いたことがある曲だと気づくのだろう。
            
            指揮者については、有名な小澤征爾は知っている。それ以外の海外の有名指揮者いついてはほとんど知らない。指揮者だけでなくピアノ奏者についても特徴が語られている。聞いたことがあるのはかろうじでブーニンぐらいだ。
            
            前作よりもマニアックらしい。ただ、そのマニアック具合がどれだけパワーアップしたのかは気づかなかった。クラシックの、それもレコードというだけでマニアックなのに、発売年代がかなり古い。作中に登場してくるレコードのジャケットがいかにも古臭い。
            
            自分の中で楽しめる要素としては、曲はわからないが演奏者や指揮者がどれくらいの年齢で天才的な演奏をしていたのか、などがわかるのは楽しめた。古いレコードがどれだけの価値があるかはわからないが、古物としての価値はありそうだ。
            
            マニアックすぎる。
            
            
            
            
            
          
              
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