宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 


 2024.5.29      意外な作品ばかりが紹介されている 【宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本】


                     
宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本 2015-2019 (中公新書ラクレ 803) [ 宮部みゆき ]
評価:2.5
宮部みゆきおすすめランキング
■ヒトコト感想
宮部みゆきがおすすめの本を紹介する連載をまとめた作品。ミステリー作家なので、同業者の作品が紹介されているかと思いきや…。思いのほか、自己啓発や社会的な問題を描いたノンフィクションが多かった。歴史や恐竜関連の作品まで登場してくる。自分の好み的には普通にしていたら絶対に手に取らないタイプの作品ばかりだ。

「佐藤優」がおすすめした小説作品については、いくつか興味を持ち読んでみたりもした。本作では、そこまで読んでみたいと思った作品はなかった。中には自分がすでに読んだ小説作品もあった。新たな世界を見つけるという意味では、普段手に取らない作品を知れたのはよかった。もしかしたら、気が向いたら本作のことを思い出して読んでみるかもしれない。

■ストーリー
ミステリー、海外ノンフィクションから、社会時評、歴史、恐竜まで――作家の好奇心を刺激した125冊を一挙公開!『読売新聞』「本よみうり堂」の読書エッセイ、待望の書籍化。

■感想
売れっ子ミステリー作家がおすすめする本はどのようなものか。宮部みゆきがおすすめした本の中には自分がすでに読んでいた作品もあった。「ドクター・スリープ」がおすすめされていた。宮部みゆきが絶賛していたのだが自分の中ではそこまで面白いと感じた作品ではなかったので、その熱量の違いに戸惑った。

スティーブン・キング作品とのつながりで、実はキングの息子も作家として活躍しており、その作品が紹介されていることに驚いた。2世の作家というのはあまり聞いたことがない。

時事的な作品や歴史を扱ったものまで、宮部みゆきの興味は多岐にわたるようだ。まさか恐竜の本までもがおすすめとして登場してくるとは思わなかった。作家だけあって、小説だけを年中読んでいるわけではないのだろう。

様々な分野に興味を持たないと、作品のテイストが常に同じになってしまうのだろう。作品の幅を広げるという意味で、あえてアンテナを高く、広い範囲で様々なジャンルの作品を読んでいるような気がした。ノンフィクションが特に多いのも気になった。

普通の書評と比べると、そこまで書評という感じではない。短くその本に対して紹介するという感じだ。基本的には批判はない。自分がおすすめとして紹介するので当然かもしれないが。。。どのような面白さがあるのかが、軽いタッチで紹介されている。

自分に興味があるジャンルであれば読んでみたいと思ったのだが、新たなジャンルに挑戦するための情報としては少し足りないかもしれない。新聞で連載されるくらい、一般人に広く浅く刺さる必要があるのだろう。

ミステリー小説のおすすめはほとんどない。



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