メイズ・ランナー(3枚セット)1、2 砂漠の迷宮、最期の迷宮
評価:2.5
■ヒトコト感想
「メイズ・ランナー」は面白かった。その面白さを期待して「メイズ・ランナー2」を見てかなりがっかりした。続編がダメなパターンはありがちだが、第3段である本作には期待したのだが…。2と同様な流れとなっている。このシリーズでは初代の何が起きているかわからない迷路の恐怖というのがあった。
2ではとたんにバイオハザード風なゾンビものになっている。結局は本作もそれら都市側の軍隊と、レジスタンス側、ウィルスの抗体を持つ若者たち側の対決となっている。基本は続き物なので、2を見ていないと楽しめないだろう。仲間のミンホを救うために強固な守りに囲まれた本部へ突入するのがメインとなっている。なんだかごく普通の近未来のアクション映画となっている。
■ストーリー
トーマスたちは、WCKDに捕らわれたミンホを助けるため、彼が乗った列車を急襲。しかし、そこにはミンホの姿はなかった。隔離地域である都市(シティ)に運ばれたミンホは、WCKDの施設で実験対象となっていた。そこで働くテレサもフレア・ウイルスの抗体の開発のため、ミンホを実験台にしようとしていた。そんな中、トーマスはミンホを救うため、仲間のニュートやブレンダとともにWCKD本部へ潜入することを決断するが……。果たしてトーマスは、“最期の迷路<メイズ>"を攻略し、仲間と未来を取り戻すことができるのか――!?
■感想
結局は2から続く流れだ。トーマスたちはWCKDから逃げ出すことに成功したが、まだ捕らえられた若者たちがいる。謎のゾンビになるウィルスの抗体を持っているということで人体実験される。仲間のミンホを助けることが本作のメインだ。
圧倒的な戦力をもつWCKD本部に対してトーマスたちはレジスタンス的に活動するしかない。仲間のニュートやブレンダと共にWCKD本部へ潜入することを決断する。本部への突入が最後の迷路ということなのだが、1の迷路とは圧倒的に異なっている。
謎のウィルスで世界は滅亡の危機に瀕している。ただ抗体を持つ若者たちを実験材料としてウィルスの危機から逃れるためWCKDは若者たちを集めようとするのだが…。どう考えても、抗体を持つ者を実験台として抗体を作ろうとしている。
ミンホはかなり過酷な状況にある。トーマスたちは仲間を引き入れ、また別のレジスタンスたちと共同してWCKD本部を目指そうとする。トーマスたちは戦力では負けているのだが、奇想天外やり方でWCKDを出し抜こうとする。確かにこのやり方しかないのだろう。
仲間のニュートがウィルスに侵されてしまう。助ける方法はトーマスがWCKD本部に行き抗体を作ることに協力するしかない。結局はバイオハザード的な流ればかりが続いていく。メイズ・ランナーとしての特別な流れは存在しない。
若者たちだけが迷路に囲まれた土地に集められ、迷路を脱出することに四苦八苦する面白さが皆無となっている。都市での戦いはただのゲリラ戦でしかない。トーマスたちの抗体だとかゾンビになるウィルスについてはものすごくありきたりだ。
1以外はすべて期待はずれだ。