レベル16 服従の少女たち


 2023.11.14    服従と清潔を第一に考えられた寄宿舎【レベル16 服従の少女たち】

                     
レベル16 服従の少女たち
評価:2.5

■ヒトコト感想
生まれた時から寄宿学校で育てられ、養子になることを夢見る少女たち。年齢でレベル分けされ、成長するとレベル16(16歳)となる。「服従」と「清潔さ」を何より大事にする少女たち。閉鎖的な刑務所のような環境ではあるが、それに何の疑問も持たない少女たち。一台のテレビで外部の映像が情報として入手できるだけ。外にはでたことがないのだろう。

清潔な環境ということで完全に管理された生活となる。少しでも管理からはずれるようなことをすると、独房に入れられてしまう。本当に養子へ行けるのか。16歳になった少女が寝ているうちにどこかに連れていかれ…。何のために少女たちが囲われていたのかが後半に明らかとなる。かなり強烈な状況だ。

■ストーリー
16歳のヴィヴィアンとソフィーは、孤児として幼いころからとある寄宿学校で育てられてきた。少女だけのその学校では、「服従」と「清潔さ」が美徳として重んじられ、外界との接触は一切絶たれた規則正しい生活を送り「純潔」を保った結果、優秀な生徒は素晴らしい家族に里子として迎えれらると教え込まれていた。いよいよ最終学年である“レベル16"に進級した2人だったが、健康のためとして日々投与されるビタミン剤に疑問を持ったソフィーは、ある日それを飲まないようヴィヴィアンを説き伏せる。そして、その夜、いつものようには眠りにつけない2人は恐ろしい光景を目にするのだった…

■感想
幼いころから牢獄のような寄宿学校で生活してきたヴィヴィアンとソフィー。孤児として育ち、将来は裕福な夫婦の元に養子として入ることを夢見て、服従と清潔さを何よりとして考えている。幼少期より管理された生活をしており、少しでも管理から外れたことをするとどこかに連れていかれてしまう。

幼少期にソフィーをかばったことでヴィヴィアンが規律を守らないとみなされ、懲罰を受けたことがある。レベル16となりソフィーとヴィヴィアンは再会するのだが、ヴィヴィアンは強烈に自分を出してくるタイプになっていた。

ヴィヴィアンはひたすら養子になることを目指す。ソフィーから夜に飲むビタミン剤は飲まない方が良いと言われる。管理された子供たちが、ビタミン剤と称して薬を飲まされるのは「ヴォイジャー」に被るものがある。子どもたちが飲まされる薬は必ず何か別の理由があるのが定番だ。

今回は睡眠薬が入っており、少女たちは夜眠ってから決して目覚めることはない。ビタミン剤を飲まなかったヴィヴィアンはこの宿舎の仕組みを知ることになる。少女たちは人身売買のように肌の美しさにより選ばれていた。

観衆は途中から恐ろしい計画に気づくのだろう。決して外に出ず管理された清潔な生活。それは少女たちの身体に美しい肌を作るためだった。富裕層の女性のために肌を移植する材料として少女たちは使われていた。とんでもない環境だ。

この手の孤児たちが管理された環境としては「約束のネバーランド」などもあるが、あっさりと種明かしされ、そこから寄宿学校が崩壊するのは定番かもしれない。肌を養殖するために少女たちを管理する。かなり強烈な環境だ。

管理された寄宿学校としては雰囲気が異様すぎる。



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