約束のネバーランド


 2022.8.18     鬼の餌とされるために育てられた子供たち【約束のネバーランド】

                     
約束のネバーランド スペシャル・エディション [ 浜辺美波 ]
評価:3

■ヒトコト感想
週刊少年ジャンプの連載マンガが原作の本作。マンガは序盤だけ読んだことがある。原作の序盤を実写映画化した本作。孤児院から脱出するためのハラハラドキドキ感がすばらしい。ただ、物語としては孤児院から脱出してからが本番なので、面白さは微妙な感じだ。ママの目をかいくぐりながら、脱出のための計画を考える。エマとレイとノーマンの3人が中心ではあるが、ママのインパクトがすさまじい。

鬼と人間の関係性がまだ解明されていない状況なので、微妙な感じだ。ママと子供たちの知恵比べという流れだ。もはや絶対絶命という時に、実は別の作戦があった。子供たちがママを出し抜いて無事に逃げ出す場面が最もインパクトのあるシーンなのだろう。

■ストーリー
幸せに満ち溢れた楽園のような孤児院、「グレイス=フィールドハウス」。そこで暮らす孤児たちは、母親代わりでみんなから“ママ"と呼ばれている、イザベラ(北川景子)のもと、里親に引き取られる年齢になる日を待ちわびていた。エマ(浜辺美波)、レイ(城桧吏)、ノーマン(板垣李光人)の3人も、いつか外の世界で暮らすことで、より幸せな日々がやってくると信じていた。しかし、ある日“その秘密"を知ってしまう。全てが偽りだったと気がついた3人は、孤児たち全員を引き連れた、無謀ともいえる脱獄計画をスタートさせる...。

■感想
孤児たちが集められ高い教育を子供たちにうけさせるグレイスフィールドハウス。そこで幸せな生活をすごしてきた孤児たちだが、実は鬼の食糧になるためだけに育てられたとわかる。エマとノーマンとレイが孤児院から抜け出すために様々な策略を練る。

孤児院を支配するママの存在が恐ろしい。どこまで管理しているのか。子供たちにはにこやかに声をかけるのだが、その目は笑っていない。涼しい顔をして幼いころから育ててきた子供たちを鬼の餌として差し出す。とてつもない女だ。

原作の中でいえば、孤児院を脱出する部分というのはまだ序盤だ。脱出してから鬼と人間の関係性が判明し面白くなるのだが…。本作では脱出するまでがメインだ。ママに気づかれずにどのようにして孤児院を脱出するのか。自分が出荷されるかも、という期限がせまるなかで焦りもでてくる。

そして、子供たちの中で、ママのスパイがいると判明してくる。少しミステリーの要素があり、次々と鬼の犠牲になっていく悲劇の物語だ。ママの側近としてやってきたシスターが、失態を犯したことで鬼の餌食になるというのがある。

エマとノーマンとレイの脱出計画はすさまじい。ノーマンが犠牲となり脱出するための道筋を作る。そこから脱出決行までに二転三転ある流れがすばらしい。絶体絶命な状況になりながらも、そこからどのように脱出するのか。続編があることが前提の物語ではあるが、ここまでの展開は良い。

ノーマンが犠牲となり、ママも子供たちを脱走させた責任をとり始末されることになる。。と思いきや、実は生きていたというのが原作では判明している。ここから面白くなるところで終わっている。

続編が見たくなる作品だ。



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