ゴースト・イン・ザ・シェル


 2023.7.9    アニメの演出を取り入れた実写【ゴースト・イン・ザ・シェル】

                     
ゴースト・イン・ザ・シェル [ スカーレット・ヨハンソン ]
評価:3

■ヒトコト感想
名作アニメの「GOST IN THE SHELL」をそのまま実写化したような作品だ。強烈なアニメの演出も今の時代であれば実写で再現できる。序盤のストーリーはオリジナルアニメに近いのだが、後半からは本作独自の展開となっている。光学迷彩や情報戦、そしてオリエンタルな雰囲気はそのままだ。作中のあちこちに漢字が登場したりと、台湾や香港のような雰囲気が強い。サイボーグである少佐がサーバーテロ組織と対決する。

序盤に登場してくる和風の人形のロボは強烈なインパクトがある。顔面が割れ、手足の関節が逆に動き、蜘蛛のような動きをする。サイボーグの少佐がサイバーテロ犯のクゼと出会い戦うことで、自分がサイボーグになる前の記憶を取り戻す。映像的なインパクトはすさまじい。

■ストーリー
人と機械の境界線が消えゆく近未来、脳以外は全身サイボーグの世界最強の少佐(スカーレット・ヨハンソン)は唯一無二の存在。悲惨な事故から命を助けられ、世界を脅かすサイバーテロリストを阻止するために完璧な戦士として生まれ変わった。テロ犯罪は脳をハッキングし操作するという驚異的レベルに到達し、少佐率いるエリート捜査組織・公安9課がサイバーテロ組織と対峙する。捜査を進めるうちに、少佐は自分の記憶が操作されていたことに気づく。自分の命は救われたのではなく、奪われたのだと。―本当の自分は誰なのか?犯人を突き止め、他に犠牲者を出さないためにも少佐は手段を選ばない。

■感想
舞台の設定はアニメ版とほぼ同じだ。前半部分もアニメに忠実で、演出もそのままアニメの映像を実写化したような感じだ。アニメでできたことがそのまま実写で表現できていることに衝撃を受けた。オリエンタルな街並みの中にちょくちょく漢字が登場してくるのが良い。

音楽や雰囲気もアニメを意識しているのだろう。特に光学迷彩の表現がすさまじい。「マトリックス」などで表現されている以上にアニメに近い。ガチガチのアニメファンが実写化したような感じだ。

サイバーテロ犯であるクゼ。アニメとは異なり人形使いは登場しない。サイボーグやロボをハッキングし自由自在に操る。近未来の犯罪という雰囲気が強い。アニメと本作で違うのは、少佐が自分がサイボーグになる前の記憶を取り戻し、自分が作られた理由やそれまでに数々の失敗があったということを知る部分だ。

ストーリーは異なっているが、見どころは変わらない。特に戦車との闘いの映像はアニメ版でもメインがあったが、本作でも強烈なインパクトのある映像として描かれている。

エンドロールが流れる曲もアニメと同じ?だ。日本を強烈に意識した作品であることは間違いない。もはやアニメで表現できることは実写でも容易に表現できるのだろう。となると、すぐれたアニメの演出は実写映画に簡単にパクられる可能性がある。

和服を着た人形が接待をしつつ、突如として顔面が割れてロボットが姿を現す。そして、目の前の人間の首にコードを刺してハッキングする。攻撃されると、素早く関節を動かし、まるで蜘蛛のような動きをしながら逃げる。実写で表現されると強烈なインパクトがある。

アニメの演出をとりいれた実写の映像のインパクトはすさまじい。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp