2021.10.17 オタクが喜ぶ要素満載【マトリックス】
マトリックス [ キアヌ・リーヴス ]
評価:3
■ヒトコト感想
はるか昔に見た覚えはある。名作なので、各所でオマージュされている作品ではある。当時では先進的な映像と仮想世界の中での戦いという新しさがあった。今見ても十分楽しめる作品だ。オタクが喜びそうな要素が詰まっており、プログラムを読み込むことでカンフーの達人になれるなど、まさにマンガの世界だ。
プログラマーのネオがこの世界の真実に気づき、救世主として覚醒するまでを描いている。青い薬を飲むか赤い薬を飲むか。青い薬を飲めば、今まで通り何も知らずに仮想世界で生活できる。赤い薬を読むと地獄のような真実に気づいてしまう。ネオたちを裏切る男が記憶を無くしてまた仮想世界の中で、普通の生活をしたいと思うのも納得できてしまうストーリーだ。
■ストーリー
コンピュータプログラマーとしてニューヨークの企業で働くネオ。凄腕ハッカーという別の顔を持つ彼は、最近 “起きてもまだ夢を見ているような感覚”に悩まされていた。そんなある日、自宅のコンピュータ画面に、不思議なメッセージが届く…「起きろ、ネオ」「マトリックスが見ている」「白うさぎの後をついていけ」。正体不明の美女トリニティーに導かれて、ネオはモーフィアスという男と出会う。そこで見せられた世界の真実とは。やがて、人類の命運をかけた壮絶な戦いが始まる。
■感想
凄腕のハッカーのネオがこの世界の現実に気づく。もしかしたら、今生活している世界がすべてコンピュータが用意した仮想の世界で、脳の刺激だけで生活しているという錯覚に陥る可能性がある。この世界は何かがおかしいと気づきながら、真実を知る勇気があるのか。
自分だったら真実を知ってみたい気もするが、知ってしまった後に、裏切り者と同じように何もかも記憶を無くして平穏な仮想世界の中で生活したいと考えるだろう。真実を知るためのリスクがあまりにも大きすぎる。
ネオがモーフィアスたちとカンフーの訓練をする場面は秀逸だ。仮想世界なので筋トレや肉体的な負荷は関係ない。すべては頭の中で考えることでしかない。できると思い込むこと。これがラストのネオの覚醒に繋がるのだろう。
電話により仮想世界に入り込む。さすがに当時でも黒電話なんてのはすたれているはずなのだが、あえて黒電話で仮想世界へ転送されるというのがしゃれが効いていてよい。データとして仮想世界に入り込み、その世界を破壊しようとする。覚醒したネオが仮想世界でどのような行動をとるのか、ラストだけ見てもよくわからない。
カンフーのプログラムを登録すればカンフーの達人になる。自分が救世主であることを認識したネオが蘇る。何度見てもネオが蘇るロジックがわからない。銃でハチの巣にされ死んだはずのネオが蘇る。それは仮想世界の中だけの話だからなのだろうか?
覚醒したネオは仮想世界を自由に動き周りエージェントたちを圧倒的な力で排除していく。TV番組の逃走中などで登場してくる黒スーツでサングラスの姿は、明らかにこのエージェントをモチーフとしているのだろう。
様々な作品へ影響を与えた名作であることは間違いない。
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