サイレント・ワールド 2012


 2019.9.7      惰性で見ているシリーズ【サイレント・ワールド 2012】

                     
サイレント・ワールド2012 [ パトリック・ラビオートゥー ]
評価:2

■ヒトコト感想
このシリーズは2011と2013を見た。2011がオーストラリアを舞台にしており、2013はヨーロッパを舞台としていた。本作はアメリカを舞台にし、気象学者のビルが迫りくる巨大氷河から逃げ惑う。状況としては、かなりぶっ飛んだ状況だ。巨大氷河が押し寄せてくる。氷の塊にぶち壊される街。

2011は煙に触れると一瞬で氷になるという、マンガのような展開であったが、本作もそれに負けないくらいありえない状況だ。巨大氷河を米軍の戦闘機で破壊しようとする。氷河にミサイルをぶち込むなんてことまでしてしまう。2013もそうだが、結局のところ、家族を助けるというテーマがある。今回も娘救出がメインとなっている。主人公の気象学者がその辺にいるおっさんっぽいのも特徴だ。

■ストーリー
大氷河と地殻変動が襲い来るパニック。火山噴火によりアイスランドの巨大氷河が決壊し、北米大陸へ移動を開始。気象学者のビルは、娘を救出するために極寒の嵐の中をN.Y.へと向かう。一方、米軍は押し寄せる巨大氷河に核攻撃を決行するが…。

■感想
2011は白い霧に触れると、瞬く間に凍り付いてしまうという衝撃的な展開だった。そして、この危機を脱するためには、気球と戦闘機によりオゾン層を復元させようとするアクロバティックな展開となっていた。2013では、ヨーロッパを寒波が襲い、主人公は家族を助けるために自分勝手な行動に終始する。

どちらの作品も究極に自分勝手で、自分たちの目線でしか物語が動いていない。本作も、ある意味それに近い。娘を助けるためにNYへ向かう気象学者。道中が雪まみれということが事態の深刻さの演出なのだろう。

主人公のビルは家族を連れてNYにいる娘を助けようとする。車でNYへ向かう。距離的にどれくらい離れているのかわからないが、終始車での移動の物語となっている。あたり一面が雪に包まれ、人々は寒さに震えている。

ちょっとしたロードムービー的でもあり、途中でアクシデントもある。同じく寒さに打ち震える者たちが、車に乗り込んできたりもする。まさに世紀末のような展開だ。ビル家族は車を奪われる。車を奪った者は、氷が砕け散り海の中に沈んでしまう。

巨大氷壁が迫りくる中で、車で逃亡しつづける。氷壁に押しつぶされる北米大陸。戦闘機で氷壁に核攻撃を加える。こんなことをやってしまうと、逆に地球規模で他にもっと強烈な影響がでるのではないかと思えてしまう。NYでは娘が彼氏と共に、雪に囲まれた建物で寒さに震えている。

サイレントワールドシリーズとして、どこまでシリーズ展開されているか不明だが、決まってB級で面白演出であり、さらにはとんでもない解決方法を示してくるのが強烈だ。

新しいシリーズがでれば、たぶん見るだろう。



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