サイレント・ワールド2011


 2017.10.6      オーストラリアB級映画 【サイレント・ワールド2011】

                     
サイレント・ワールド2011 [ マイケル・シャンクス ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
突如として発生した白い霧。それに触れると体が瞬く間に凍ってしまう。白い霧は-60°の寒冷前線らしい。寒波に襲われると人は凍死し建物は凍りつき、インフラは止まる。この異常気象はオゾン層に穴が空いたことが原因のようだ。オーストラリアの作品のため、最初はオーストラリアが被害にあい、その後、世界各地で同じような被害が発生する。

東京やロンドン、ロシアに中国が凍りついていく。世界規模の災害として描かれており、その先では、オーストラリアの研究者が必死にシミュレーションして解決作を導きだそうとしている。災害映画としての肝は抑えており、ハラハラドキドキが巧みに演出されている。-60°の寒波に襲われると、どのような危機におちいるのかが描かれている。

■ストーリー
異常気象により、オゾ ン層に生じた亀裂から 超低温大気が降下し、 あらゆるものを凍らせ る氷霧が発生した…。

■感想
オゾン層が破壊されると寒波に覆われるのか。白い霧があたりを包み込み、それに触れると瞬く間に凍りついてしまう。衝撃的なのは、サーフィンをしていた若者たちが、海からやってくる白い霧に触れた瞬間に凍りついてしまう場面だ。

走っていたとしても瞬時に凍りつく。ものすごいスピードで向かってくる白い霧は恐怖でしかない。そして、決して避けることはできない。建物に入り温かくしてじっと待つしかない。この強烈なインパクトというのは、すさまじい迫力がある。

技術者たちが何事かシミュレーションし、気球と戦闘機によりオゾン層を復元させようとする。なんだかよくわからない小難しい話が続くのだが、その先にはどのような結末になるのか、ハラハラドキドキする要素はある。結局のところ、第一段階での作戦は失敗し、最後には主人公に頼ることになる。

世界の命運がオーストラリアのいち科学者にかかっている。他の国の状況はいっさい見えず被害だけを描く。この手の作品の定番だが、世界規模の災害に対しての対応者たちの動きが小さすぎるような気がした。

オーストラリアの作品らしくハリウッド映画よりは低予算なのだろう。ところどころにチープな映像が入り混じっている。それでもこの手のB級映画としてはクオリティは高い方だ。アクロバティックな解決策を示すわけでもなく、むちゃくちゃで一か八かの賭けというわけでもない。

B級な香りを楽しみながら、見たこともない俳優たちが活躍する。ハリウッド映画と似てはいるが、どこか違う。ハリウッド映画のひどいB級映画とは違う、それなりに面白いB級映画作品となっている。

オーストラリア作品というのは初めてかもしれない。



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