ジョジョの奇妙な冒険2 ゴールデンハート/ゴールデンリング 


 2019.1.22      第5部好きならば 【ジョジョの奇妙な冒険2 ゴールデンハート/ゴールデンリング】
                     
ジョジョの奇妙な冒険 II ゴールデンハート / ゴールデンリング
評価:2.5
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■ヒトコト感想
ジョジョのノベライズ。第五部の中で、フーゴが離脱してからの新たなストーリーが小説として描かれている。同じようなパターンに「恥知らずのパープルヘイズ」がある。それに比べると、敵スタンドのインパクトが弱い。メインのスタンドはザ・キュアーという治癒能力のあるスタンドなのだが…。

この手の治癒系は第4部で主人公の能力だったので新しさはない。治癒しその毒素を体にため込み、周りにふりまくという特殊な付加能力があるのがポイントなのだが…。「パブリック・イメージ・リミテッド」は名前のかっこよさとその能力でかなり魅力的だが、中ボス的な扱いなので、そこまで深堀されていない。ジョジョファンならば、まぁ楽しめるだろう。

■ストーリー
組織のボスを倒そうとするブチャラティとジョルノたちの前に、恐るべき事件が巻き起こる。そんな惨事を起こすことのできるのは、ただひとり、ブチャラティがもっともよく知る者だった―。「ザ・キュアー」、「パブリック・イメージ・リミテッド」など、オリジナル“スタンド”も続々登場!ヴェネツィアを舞台にした、ジョルノ編インサイド・ストーリー。

■感想
ジョジョの第5部。それも、トリッシュを守ると決断した時点での物語だ。フーゴがチームから離脱し敵になる。ジョルノたちがトリッシュを守りながら、フーゴは別の仲間と共にジョルノたちを倒そうとする。その過程で、敵チームはザ・キュアを育てようとする。

ザ・キュアの本体は自分がスタンド使いだという自覚がない。そのため、フーゴのウィルスをすべてザ・キュアで治そうとしたりもする。この部分が、のちのザ・キュアの成長につながることになる。フーゴが直接手を出すのではなく、間接的にジョルノたちと戦おうとする物語だ。

ジョルノたちと敵対するチームは、ザ・キュア以外にも強烈なスタンド使いがいる。その中のひとりがパブリック・イメージ・リミテッドだ。これがまた強烈にかっこよい。第3部でいうところのンドールのように寡黙だが目標を達成する強い意志がある。能力が似通っているミスタと対決することになるのだが…。

拳銃とライフルの戦い。そこではジョルノの力を借りることでミスタが勝利する。パブリック~は中ボス的な扱いなので、そこまでスタンド能力については詳しく語られていない。

第五部なので、当然ながらジョルノが大活躍する。変身したザ・キュアとの対決であっても、ジョルノだからこそ勝つことができたのだろう。それもジョルノのスタンドの特性とかではなく、単純に過去においてジョルノがフーゴと一緒に戦ったことがある、というのがポイントになっている。

他のジョジョアンソロジーと比べると、やはり敵スタンドの能力にインパクトが足りない。フーゴとの直接対決があるわけでもない。このあたりは、キャラクターのイメージをそこなわないために、抑えられていたのだろうか。

ジョジョの第5部ファンならば読んでもよい。



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