ゴジラ キング・オブ・モンスターズ


 2021.8.27      ゴジラとキングギドラの戦い【ゴジラ キング・オブ・モンスターズ】

                     
ゴジラ キング・オブ・モンスターズ[ カイル・チャンドラー ]
評価:3

■ヒトコト感想
ゴジラシリーズはいくつか見たことがある。「シン・ゴジラ」はリアルなゴジラ路線だった。それとは対極にある作品が本作だろう。昔からのゴジラというか、ゴジラが他の怪獣から人類を守るという流れだ。前作から引き続き渡辺謙が登場し重要なキーマンとなっている。科学者のエマが地球を守るために怪獣を蘇らせ怪獣の世界にしようとする。

オルカという特殊な機器によりキングギドラやラドンを蘇らせる。それら怪獣たちの迫力ある映像はすさまじい。キングギドラとラドン、そしてモスラ。怪獣たちのボスはキングギドラでゴジラと激しい戦いを繰り広げる。昔からの怪獣ファンならば、リアルな怪獣たちの映像にワクワクしてくることだろう。

■ストーリー
モナークの前進基地に住むエマと娘のマディソンは、突如傭兵部隊に襲われ、巨大生物とコミュニケーションをとることのできる音響装置“オルカ”と共に連れ去られてしまった。モナークの幹部・芹沢博士はエマの元夫でオルカの共同開発者であるマークに協力を要請。マークは娘を助けるために二人を探すことを承諾するが、行く先々でキングギドラ、ラドン、モスラが次々と復活し、さらにゴジラが現れて怒涛の死闘が展開されていく…。

■感想
「GODZILLA」の続編という扱いなのだろう。ゴジラを含めた怪獣たちを制御しようと考える組織モナーク。モナークのエマが地球を守るため怪獣たちを蘇らせようとする。人間が自然を破壊しつづけることで地球は滅びてしまう。

地球を救うためには古代から地球に存在する怪獣たちを蘇らせるしかない、ということらしい。エマの強烈なエゴにより引き起こされた騒動。怪獣たちをオルカによって蘇らせ、人類を破滅に導こうとする。エマは見た目は家族思いの良いお母さんという感じなのだが、心の中はマッドサイエンティストだ。

キングギドラが強力な力で他の怪獣を圧倒する。立ち位置的にはキングギドラは怪獣の王のような立場なのだろう。歯向かう怪獣には力でねじ伏せる。人間たちが敵う相手ではない。怪獣の圧倒的な力は強烈に表現されている。

キングギドラは首を食いちぎられたとしても、すぐに新しい首が下から生えてくる。人類を助ける役目はゴジラが担っているのだが、そのゴジラですら苦戦するのがキングギドラだ。シン・ゴジラのリアルさはないのだが、怪獣たちの激しい戦いが見ものなのは間違いない。

ゴジラを蘇らせるために多少の犠牲をはらう。人類は怪獣たちの戦いをただ見ていることしかできない。怪獣の翼の一振りで人々はあっさりと飛ばされてしまう。最新のテクノロジーを搭載した戦闘機は、あっさりと潰されてしまう。

人の無力さを見せつけられるような流れだ。怪獣を倒すのは怪獣しかなく、ゴジラでしかキングギドラには対応できない。ゴジラがなぜ人間を守ろうとするのかは不明だが、ゴジラがキングギドラを倒すと、その他の怪獣たちすべてがゴジラにひれ伏すのは爽快だ。

ラドンやモスラ以外の怪獣は何者なのだろうか…。



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