銀魂2


 2021.3.16      ギャグアニメの実写化としては成功だろう【銀魂2】

                     
銀魂2 掟は破るためにこそある [ 小栗旬 ]
評価:3

■ヒトコト感想
銀魂の実写版第2弾。前作よりも出演者が豪華になっている。銀魂は劇場版のアニメを見たりもしたが、実写版でもそのテイストは変わらない。3,40代をターゲットとしたようなギャグの数々。自分の中ではツボにはまるものがいくつかあった。古いジャンプ作品やトトロなどのパロディが満載でくだらないのは確かなのだが、そのくだらなさが笑えてくる。

今回の物語としては、将軍が登場したり、真選組の副長である土方がオタクになったりする。いつもの万事屋のメンバーの面白可笑しい行動は健在だ。特に神楽はかなりギャグの要素が強いが原作アニメに負けないインパクトがある。実写化での違和感の部分はあるのだが、これはこれで実写化に成功した作品なのだろう。

■ストーリー
時は幕末…地球人と宇宙人・天人(あまんと)が共に暮らす江戸、かぶき町。仕事がなく金欠で家賃も払えない《万事屋(よろずや)》の銀時、新八、神楽はある日、キャバクラ<すまいる>の店長から“幕府のお偉いさん"の接待を依頼される。しかしその“お偉いさん"とは時の征夷大将軍・徳川茂茂だった! 時を同じくして真選組鬼の副長、土方が攘夷浪士たちに囲まれていた。

剣を抜こうとする土方…しかしなぜか体が勝手に動き、気が付けば土下座! 突如、第2の人格=アキバ系オタク“トッシー"が現れてしまう。ヘタレと化したトッシー、さらに「真選組」で巻き起こる内紛劇、遂には「真選組」の存亡をかけた危機が迫る。やがて、それは将軍をも巻き込む陰謀につながり大騒動に発展、この最大の危機に万事屋は、そして銀時はどう立ち向かうのか――。

■感想
冒頭、万事屋は常に金がない状態のため、バイトをすることになる。そのバイト先はキャバクラだった。ここで万事屋の面々は神楽だけでなく銀時たちや桂までも女装をしてキャバクラでバイトをしている。そこに将軍がやってきて…。

将軍と王様ゲームをしたのだが、常に将軍が罰ゲームを食らうのが最高だ。みなが将軍を立てようするのだが、それらがすべて裏目にでてしまう。本作では将軍がメインではなく、将軍を追い落とそうとする勢力が真選組を乗っ取ろうとするエピソードがメインとなっている。

土方が完全なオタクになってしまう。万事屋は、敵である真選組の副長である土方をなんとかして助けようとする。真選組を乗っ取ろうと考えた伊藤と戦うことになる。多数のパロディで合間にお笑いの要素を入れ込みつつ、激しい戦いの描写が続いていく。

伊藤だけでなく人斬りまでも将軍を倒そうとする。真選組が江戸にいないうちに将軍を斬ろうと考える高杉たち。それに対して、真選組は将軍を事前に箱根に避難させたりもする。ストーリー的にはありきたりかもしれないが、ギャグとシリアスの割合が絶妙だ。

実写版では出演者も豪華だ。主演をはれるような役者が多数登場している。キャラ的には基本はギャグなのだが、シリアスパートも対応できるのがすばらしい。セルフパロディ的に出演俳優自体をパロディとしてしまうパターンもある。もはやウケれば何でもよいという感じなのかもしれない。

劇場版アニメは3作程度作られており、実写化は本作を含め2作なので、さらに続編は作られる可能性はあるのだろう。出演者たちが売れっ子になりすぎたため、同じメンバーではできない可能性はあるかもしれない。

ギャグアニメの実写化にしてはうまくいっている方だろう。



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