銀魂


 2018.10.22      ギャグまみれの実写化 【銀魂】

                     
銀魂 DVD [ 小栗旬 ]
評価:3

■ヒトコト感想
原作マンガは未読。週刊少年ジャンプで連載されていたのは知ってはいたが、読んだことはなかった。なんの予備知識もなく見ると、思いのほかシリアス路線なのに驚いた。「殺センセー」みたいに基本はギャグメインなのだが、ラストは触手がウネウネする激しい戦いへとつながっている。銀時と新八と神楽という3人が繰り広げるドタバタ。

江戸時代の志士たちをベースに名前をもじっており、あちこちにパロディと思わしき部分もある。あからさまに有名作品をパクったり、ギャグとして無理やり成立させている。俳優陣も豪華で若手を中心に有名俳優が多数出演している。原作を読んだことがないので、実写化として成功したのかは不明だが、続編が作られるくらいだから成功したのだろう。

■ストーリー
侍の国…この国がそう呼ばれたのも今は昔の話。江戸時代末期、宇宙からやってきた「天人(あまんと)」の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途をたどっていた。かつて攘夷志士として天人と最後まで戦い「白夜叉」と恐れられた坂田銀時も、今は腰の刀を木刀に持ち替え、かぶき町の便利屋<万事屋(よろずや)銀ちゃん>を呑気に営む日々。

そんな彼の元に、かつての同志である桂小太郎が消息不明になり、高杉晋助が挙兵し幕府の転覆を企んでいるという知らせが入る。事件の調査に乗り出した万事屋メンバーの新八、神楽の身に危険が迫ったとき、銀時は再び剣をとる。進む道、戦う意味を違えたかつての同志と対峙し、己の魂と大切な仲間を護るために―。

■感想
基本はギャグなのだが、江戸時代の歴史好きやギャグ好き、そして侍好きやジャンプ好きなど様々なファンをとりこもうとしている。なんとなくだが、時代設定が江戸時代というだけで、やっていることはルパンや探偵物語やそのほか雑多な便利屋ものと変わらない。

リーダーの銀時とちょっと間抜けな新八、そして紅一点だが暴力ありな神楽など、定番的パターンだ。新選組や桂小五郎と絡むなどさせ、時代ファンをとりこみながら、時代設定を無視した宇宙船なども登場させ、はちゃめちゃな印象を与えている。

シリアス路線としては、銀時がなぞの魔刀を手にした人斬りと対決するというのがある。仲間を人質にとられて銀時が助けに向かう。当然、単純なシリアス路線ではなく、あちこちにはギャグがちりばめられている。新選組メインではないが近藤や土方そして沖田など有名どころはそろえている。

沖田などはバズーカを使って戦うなど、ぶっ飛んだ設定ではあるが…。原作ファンが本作をどのように評価をしているのかわからないのだが、自分としては原作を知らないぶん、新鮮に見ることができた気がした。

本作がある程度ヒットしたことで続編が作られたのだろう。有名な若手俳優たちが多数登場し、神楽役の橋本環奈はイメージとは異なるお笑いキャラをそのまま演じている。それぞれのキャラにあったギャグを満載し、時事問題や有名作品をパクった流れなど、それをわかるように描いているのがすごい。

各所からクレームがこないかと心配になるほど、あからさまに他作品を揶揄していたりもする。実写化での不自然さをそのままギャグとして描き成功させているパターンだろう。

今まで、原作を全く読む気がなかったが、今後は気が向いたら読んでみるかもしれない。



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