劇場版 名探偵ホームズ 「ミセス・ハドソン人質事件の巻」「ドーバー海峡の大空中戦の巻」


 2021.6.5      ハドソンさん大活躍【劇場版 名探偵ホームズ 「ミセス・ハドソン人質事件の巻」「ドーバー海峡の大空中戦の巻」】

                     
名探偵ホームズ [ 宮崎駿 ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
劇場版の名探偵ホームズの第2弾。特に初回と今回で変化があるわけではない。TVシリーズの30分番組が2本放映されているような感じだ。ホームズの下宿の管理人であるハドソンさんがモリアーティに誘拐される物語と、飛行郵便がモリアーティによって妨害される物語だ。

どちらもハドソンさんが大きくかかわっている。ホームズの映画はいくつか見ているのが、イメージしやすいホームズとワトソンとハドソンさんとなっている。ただ、モリアーティ教授とその手下たちだけはお笑いの要素が強い。どちらかというと、タイムボカンシリーズの敵キャラのようなおまぬけ要素がある。誘拐したはずのハドソンさんに部屋の掃除をしてもらったり。このアベコベ感が良いのだろう。

■ストーリー
宮崎駿監督が手がけた劇場版「ホームズ」のアニメ映画第2弾! 知的で痛快な冒険、愛情あふれる個性的なキャラクターたち、忘れられない一瞬の映像を、心ゆくまでじっくりと楽しめる!

■感想
「ミセス・ハドソン人質事件の巻」は、ホームズに復讐を考えたモリアーティが、ホームズの弱点としてハドソンさんを誘拐することだと思いつく。モリアーティがハドソンさんを誘拐したは良いが、ハドソンさんが天然で良い人をだしているので、散らかり放題のモリアーティの家の掃除をし、夕食を作ってモリアーティたちを待ち構えている。

もはや誘拐されているという思いはハドソンさんにはないのだろう。結局はホームズの策略でモリアーティは痛い目を見る。ただ、本作でモリアーティはハドソンさんに対する思いが強くなったのだろう。

「ドーバー海峡の大空中戦の巻」は、飛行郵便がスタートしたが、次々と飛行機が墜落し飛行郵便の事業に危機がおとずれる物語だ。ここでもハドソンさんが存在感を示している。実はハドソンさんは昔、飛行機のパイロットの訓練を受けていた。

飛行場では昔馴染みの仲間たちがいる。墜落した飛行機からパイロットをいち早く助けだしたのはハドソンさんだ。ハドソンさんの意外な一面がわかる本作。ホームズたちがモリアーティの策略に気づき、それを阻止しようとする。

宮崎駿が監督をしているので、ジブリ作品風な雰囲気はある。特に「ドーバー海峡の大空中戦の巻」は飛行機での空中での戦いが描かれているのだが、ところどころで「紅の豚」風な流れがある。さらには、紅の豚の主人公にうりふたつなキャラまで登場している。

ホームズやワトソンなどキャラクターとしては確立されているので、ストーリー的に安定した面白さはある。ドタバタコメディアニメなので、小さな子供が見たとしても無邪気に楽しめる作品だ。

ミステリー要素はいっさいない。



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