2021.11.11 敵のペンギンは見るからに悪役だ【バットマン リターンズ】
バットマン リターンズ [ マイケル・キートン ]
評価:3
■ヒトコト感想
バットマンシリーズ第2弾。前回はジョーカーという強烈なインパクトのある悪役が登場してきた。今回は、ジョーカーほどインパクトはないが、ペンギンとキャットウーマンという2人の悪役により、インパクトを高めている。特にキャットウーマンはのちに単体でも映画化されているのだが、唐突感が強い。キャットウーマンはなくても良いのではないかと思ってしまった。
ペンギンは悲しい運命を背負っているとはいえ、市長にまで立候補しようとする。バットマンとの対決では、ペンギンの異常さばかりが印象に残っている。キャットウーマンとペンギンとバットマンという3すくみのような状態となっている。前作よりも、よりホラーの要素が強くなっているのは間違いない。
■ストーリー
平和が戻ったのも束の間、暗黒都市ゴッサム・シティーがまたもや悪の手に落ちようとしている。数々の事件の陰に見え隠れするのは、悲しい運命ゆえに異常な野望にとり憑かれた怪人ペンギンと、復讐に燃える美貌のキャットウーマンの姿。そしてバットマンは再び現れた!監督は前作に引き続きティム・バートン。「マーズ・アタック! 」でも発揮した強烈な個性で、独自のバットマン・ワールドを見事に作り上げている。主役も前作同様マイケル・キートン。相手役のミシェル・ファイファーも魅力たっぷり。キャットウーマンのセクシーなコスチュームにも注目。ダニー・デビート扮するペンギンの趣向を凝らした特殊メイクもユニークだ。
■感想
ゴッサムシティに新たな敵が現れた。下水のような場所に生息し街を混乱に巻き込むペンギン。名前の通りペンギンのようなずんぐりむっくりとした体で、手には水かきまでもが付いている。前作のジョーカー軍団と同様に、よくわからないコスプレをしたペンギン軍団は強力な武器をもちゴッサムシティに恐怖をもたらす。
なぜかペンギンは不幸な生い立ちを気にしており、両親を探し出そうとする。メディアに登場してからは、市長に立候補したりもする。かなりぶっ飛んだキャラであることは間違いない。
ペンギンだけでは前作のジョーカーのインパクトに勝てないためか、本作ではキャットウーマンが登場してくる。ペンギンとの因縁は特になく、偶然発生したキャラだ。全身を黒のレザースーツで決めたセクシーなキャラなのだが、自作の衣装ということに驚いた。
「キャットウーマン」としてのちに映画化されてはいるが、本作の方がキャラとしてはすぐれている。バットマンと対決するのだが、バットマンが正体を明かすとキャットウーマンもその正体を臭わせることになる。
ペンギンとキャットウーマンとバットマン。3人の対決はやはりバットマンの特殊機器のインパクトですべてがかすんでいる。ペンギンの武器に比べると、バットマンの車はかっこよすぎる。この武器や乗り物が本作のメインなのだろう。
バットマン自身はスーパーマン的な超人的な能力があるわけではなく、特殊な機器により強くなっている。ペンギンはかわいそうな生い立ちであり、その風貌から他者から忌避される存在なのだろう。バットマンとは対極にあるようなキャラだ。
シリーズの中でよりホラーの要素が強い作品だ。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp