キャットウーマン


 2021.3.1      キャットウーマンの能力は微妙だ【キャットウーマン】

                     
キャットウーマン [ ハル・ベリー ]
評価:2

■ヒトコト感想
ごく普通の広告デザイナーであるペイシェンス。巨大化粧品企業で広告をデザインしていたのだが、偶然自社の若返りクリームに重大な欠陥があることを知ってしまう。使い続ければ若い肌を保てるのだが、ひとたび使用を止めると、その瞬間に肌がボロボロになっていく。さらには継続的に使い続けると肌が鋼鉄のようになるらしい。

ペイシェンスは秘密を知ったため追われ、ついには排水溝に落ちて死亡してしまう。ここで猫のミッドナイトによりキャットウーマンへと生まれ変わる。ペイシェンス自身は最初は自分がキャットウーマンになったことを理解していない。いつの間にか、運動神経が良くなり、身軽になっている。キャットウーマンの能力が微妙なまま物語はすすんでいく。

■ストーリー
ペイシェンス・フィリップス(ハル・ベリー)は、自己主張のできない内気な広告デザイナー。高慢な社長とイメージモデルも務める社長夫人ローレル・ヘデア(シャロン・ストーン)が実権を握る巨大化粧品会社ヘデア社に勤めている。仕事ではせっかくの豊かな芸術的才能を浪費し、家に戻れば夜中まで騒々しい音をたててパーティを開いている隣人に苦情すら言えない、うだつのあがらない女性だった。

そんなある日、ペイシェンスは間もなく発売になる若返りクリーム、"ビューリン"の広告デザインを届けにヘデア社の工場まで足を運ぶ。しかし、そこで彼女が目にしたものは、その"ビューリン"がもたらす恐ろしい副作用だった。しかもヘデア社はその事実を知りながらも発売を強行しようとしていたのだ。陰謀を知ってしまったペイシェンスは、何者かに追われ命を落としてしまう。しかし死は終わりを意味していなかった。

命を落としたその瞬間、ペイシェンスの中に<何か>が生まれた。それは"キャットウーマン"としての新しい命だった。その日を境に、ペイシェンスの中に潜んでいた野生が徐々に開花していく。やがて欲望のままに行動し、夜の街を飛び回るキャットウーマンの存在は、トム・ローン刑事(ベンジャミン・ブラット)の関心をひくことになる。さらにそのミステリアスで不可解な行動を悪用しようと企む何者かによって、キャットウーマンはあらぬ殺人の罪を着せられてしまうことになるのだった・・・・・。

■感想
ペイシェンスはうだつの上がらない広告デザイナーであったが、キャットウーマンとして生まれ変わり、巨大化粧品企業の暗部を暴こうとする。キャットウーマンとなった経緯はさておき、その能力は最後まではっきりとしない。

猫人間のような存在なのだろう。体が身軽であり、それでいて大きく暴れまわる。化粧品企業の社長の嫁であるローレルは、強硬に自社の化粧品のを売ることを止めようとしない。キャットウーマンは自分の欲望のおもむくままに行動することになる。

キャットウーマンとなってもペイシェンスとしては意識がしっかりしている。キャットウーマンを追いかえる刑事とペイシェンスは良い関係となっている。なんとなくだが、追う刑事と逃げる泥棒で、お互いが恋愛関係にあるのは、古いがキャッツアイのような雰囲気を感じてしまった。

キャットウーマンは信じられないような激しい動きをしているのだが、キャットウーマンの能力はそれだけなのだろう。猫のように動けるだけでビームをだしたり、怪力をだせるわけではない。

どうやら本作はかなり評判はよくないらしい。確かに、キャットウーマンになる経緯や、なってからの動きに対しても面白味がない。キャットウーマンが戦う相手も、ローレルなのだが、見た目は普通の美しい女性でしかない。

ローレルは自社のクリームを使っているので肌が鋼鉄のようになっており、それでキャットウーマンと対決している。キャットウーマンとしての特殊能力がないのが致命的なのだろう。敵についても、特殊な怪物なりが登場してくればまた雰囲気も変わったことだろう。

シリーズ化はされないだろう。。。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp