2018.6.23 エージェントがテロ組織へ潜入 【エージェント・ハミルトン ベイルート救出作戦】
評価:2.5
■ヒトコト感想
前作でハミルトンのキャラはしっかりと把握できた。寡黙に任務をこなす男。ハミルトンの娘であるナタリーがテロ組織に誘拐される。ハミルトンは代理父として、ナタリーを助け出すためにベイルートへ向かう。アメリカの暗躍やスウェーデン情報局との対立。ナタリー救出のために4人だけでテロ組織に乗り込むなど、相変わらず無茶なことをやり通してしまうハミルトン。
常にテロと敵対してきたはずのアメリカが、なんだか怪しい動きをする。ハミルトンの動きをけん制するような流れとなる。スパイ映画の王道ではあるが、今回は舞台がベイルートのため、「ネイビーシールズ」的な印象があることは間違いない。頭にカメラをつけての潜入は、まさにシールズそのものだ。
■ストーリー
パレスチナで平和主義を主張する指導者の暗殺を企てたテロ犯が、射殺される事件が発生。暗殺の標的にスウェーデンの総理も入っていた為、監視のため派遣されていたSAPO(スウェーデン情報局)が起こした事件だった。この事件に関わったことにより、テロ組織の標的となった要員の娘はテロ組織に誘拐されてしまった。代父であるハミルトンは単身で敵地へ乗り込んでゆくことに。しかし、その背後には巨大な陰謀が隠されていた・・・
■感想
テロ犯射殺の報復としてテロ組織の標的となる情報局員。そして、局員の娘が誘拐されることに…。国の情報局員の娘が誘拐されたとしたら、国はどのようなサポートをしてくれるのか。相手組織がテロ組織であれば、アメリカの助けを借りながらの情報収集となる。
ハミルトンは代理父としてナタリーを助け出そうと独自に動き出す。ハミルトンの動きは、アメリカからすると目障りでしかない。ハミルトンの動きを制御しようとしても、ハミルトンは我関せずで目的のために驀進する。
ナタリーを助け出すためだけに、スウェーデンがアメリカに睨まれようとも気にせず単身ベイルートへ乗り込もうとするハミルトン。アメリカの暗躍具合がすばらしい。特に情報部のトップ同士のやりとりというのは、明らかにアメリカの方が立場が上だが、スウェーデン側は必死に抵抗しているのがわかる。
誰も制御できないハミルトンは、ひたすら目的を達成することしか頭にない。ナタリーを助け出すために、ハミルトンとナタリーの実父を含めて4人でテロ組織に乗り込むのは、さすがに無謀すぎる。
ナタリー救出作戦は、まさに「ネイビーシールズ」だ。頭にカメラをつけ、遠隔地ではナタリーの母親がかたずをのんで見守っている。まるでゲーム画面のように、臨場感あふれるテロ組織への侵入となる。この手の侵入作戦では、司令部に映像が届くようになっているのだろう。
入り込む側からすると、頭にカメラが付いているなんてのは、邪魔だと感じないのだろうか。母親はリアルタイムに娘が救出される瞬間を見て、あとはこのまま無事に脱出できるかを祈るしかない。
前作の方がエージェントっぽかった。
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