エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男


 2018.6.15      スウェーデン版ミッション・インポッシブル? 【エージェント・ハミルトン 祖国を愛した男】

                     
エージェント・ハミルトン ?祖国を愛した男?/ミカエル・バーシュブラント
評価:2.5

■ヒトコト感想
スウェーデン版007とでも言えばよいのだろうか。エージェントのハミルトンが祖国のために活躍するスパイアクション作品だ。スウェーデン独特の何かがあるわけではない。ハリウッド映画と違うとすれば、スウェーデンの首脳が登場したり、国家がスウェーデンというだけで、やっていることは「ミッション・インポッシブル」と変わらない。

ロシア人マフィアと祖国の名誉と首脳を守るためにハミルトンが活躍する。敵のロシア人にしても、わりとステレオタイプな悪役諜報員となっている。ハミルトンとの対決にしても、宿命の対決的な流れもある。ハミルトンは諜報員として洗練されているために、自分が眠っている間に恋人がこっそり忍び込んだ瞬間に相手を惨殺してしまう。まさに諜報員的な反射神経だ。

■ストーリー
特別諜報員のハミルトンは、スウェーデン製の武器をテロリストへ秘密裏に売っているロシア人マフィア組織の存在を暴き、そのアジトへ潜入することに成功する。だがその場を謎の武装集団が襲撃する。集団は武器を強奪し、居合わせた者を皆殺しにして去った。ただ1人、ハミルトンを除いて・・・。彼は謎の集団を追って世界中を駆け巡る。

■感想
エージェントとして高い能力をもつハミルトンが、スウェーデンのために活躍する本作。スウェーデン製の武器をテロリストへ密輸しているロシア組織を壊滅させるのがハミルトンの使命だ。武器を密輸するとみせかけ、アジトに侵入することに成功するのだが…。

そこで謎の武装集団に襲撃されることになる。ハミルトンだけがとっさに機転をきかせて逃げ切ることができたのだが…。スウェーデン製の武器は謎の武装集団に奪われテロに使われる可能性がある。

祖国を守るために動くハミルトン。まず、このハミルトンの常在戦場具合がすさまじい。家のベッドでまどろんでいる場面でも、何者かが覆いかぶさってくると、すかさず敵と思い喉を掻っ切ってしまう。気づけば、目の前には喉を割かれ血を噴出した恋人の姿がある。

ある意味すさまじいが、間抜けでもある。いくら常在戦場といっても、家にいる際にも、ピリピリと神経を張りつめることはないだろう。そのせいで恋人を殺してしまったとしても…。その後、冷静に対処するあたりが、一流のエージェントたるゆえんなのだろう。

謎の武装集団にもプロフェッショナルはいる。ハミルトンのライバル的存在となり、常に顔を合わせるが、すんでのところで逃げられてしまう。ハミルトンと敵の戦いは、よくあるアクション映画となっている。「ミッションインポッシブル」ほど、スパイらしくはない。

純粋なアクションというほど、激しく戦いを繰り広げているわけではない。スウェーデンが舞台という特殊さを感じることもない。ハリウッド映画とは違うのは感じるが、スウェーデン独特な雰囲気があるわけではない。

スウェーデン版、ミッションインポッシブル?なのだろう。



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