クリティカルシンキング入門 


 2018.1.17      クリティカルシンキングの考え方 【クリティカルシンキング入門】

                     

評価:3
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■ヒトコト感想
クリティカルシンキング系の本を最近読んでいるのだが、ものの考え方としてどうすればよいのかというのが良くわかる。論理的な思考をせよや、批判的思考という言葉はわかるが、具体的に何をどうすれば良いのかよくわからなかった。それが、本作を読むことで、なんとなくだがどういったことなのかがわかってきた気がした。

練習問題で考え方の問題点を指摘する。そして、例題をだしてわかりやすくクリティカルシンキングとはどういったことかを解説する。ただ、現実にクリティカルシンキングの考え方を用いることがどれだけできるかは不明だ。ある程度応用力がないとダメなのだが、なかなか応用できるほど理解を深めることができていない。

■ストーリー
「ものの考え方」自体を学ぶ機会がこれまでにあっただろうか。本書は,現代をよりよく生きるために必要な「ものの考え方」,すなわち「クリティカルシンキング」を系統的に学習するためのテキスト。提示された「原則」や,豊富な練習問題を通じ,自ら考えようとする態度や習慣を身につけるためのガイドとして最適である。

■感想
クリティカルシンキングとは何なのか。イマイチよくわからない人は本作を読むと良いだろう。入門書ということで、非常にわかりやすく書かれている。日常に発生する様々な出来事について、クリティカルシンキングを行うとどうなるのか。

ある程度訓練を続けないと論理的に考えるということは難しいだろう。本作でも、例題としてクリティカルシンキングはどのようにして行われるかが描かれている。ものの考え方としてのクリティカルシンキング。普段考えることよりもさらに深く考える必要があるのは間違いない。

過去に「論理トレーニング」や「グロービスMBAクリティカル・シンキング」を読んだのだが、それらよりも、感覚的にはわかりやすいかもしれない。日常にありそうなシチュエーションを使い、クリティカルシンキングを行うとどうなるのか。

または、論理的に正しいか正しくないかなど、普段から論理的に考える癖がある人などそうはいないだろう。また、日常の会話の中で論理的な答えばかりを言われても人間関係にひずみがでてきそうだ。頭の中に入れておいて、思考するのは良いが、答えを口にだすのは控えた方が良いかもしれない。

恐らくだが、大学時代に論理的な考え方の訓練をしたと思う。「論理学」というタイトルの授業だった覚えがあるのだが、まったく身についていない。今考えると、その時にしっかりと学んでおけばよかったという思いがある。今、興味をもつと非常によく頭に入ってくる。

論理学として学というよりは、クリティカルシンキングはこういうもので、こんな風に考えることができるという、新しい発見なのかもしれない。強烈なインパクトはないが、クリティカルシンキング初心者にはぜひともおすすめしたい作品だ。

実は大学時代に勉強していたということを、本作を読んで思い出した。



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