グロービスMBAクリティカル・シンキング 


 2017.12.29      論理的思考とは 【グロービスMBAクリティカル・シンキング】

                     
グロービスMBAクリティカル・シンキング改訂3版 [ グロービス経営大学院 ]
評価:3.5
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■ヒトコト感想
クリティカルシンキングのテスト対策として本作を読んでみた。今までクリティカルシンキング系の研修をいくつか受けたが、ほとんどちんぷんかんぷんだった。日本語を小難しくこねくりまわし、常にso whatを考え続けることに有効性を感じなかった。いったいどこまで考え続ければ良いのか。自分的にサラリと考えるのを止めて結論にすばやく到達したいというのがあったため、クリティカルシンキングは苦手な分野であった。

それが、本作を読むことで体系立って説明されると非常にわかりやすく理解できた。ただ本作を読んだ直後は理解できているが、実際に普段からクリティカルシンキングができるかというと難しいだろう。ある程度訓練を積まなければならないのは確かだ。

■ストーリー
論理の構造化、演繹法と帰納法、因果関係、仮説と検証…論理思考のベストセラー定番テキスト。演習問題・事例・解説を刷新。

■感想
近々グロービスのGMAT-CTという試験を受ける予定だ。その対策として問題集はないのだが、同じグロービスの教材ということでおすすめされた。タイトルにMBAとあるので、どこまで難しい内容かと思っていたのだが…。クリティカルシンキングについて非常にわかりやすく説明されている。

クリティカルシンキングとは批判的思考のことで、ある問題に対して表面だけでなく、そこに隠された問題を見つけるために、なぜをくりかえす思考方法だ。これが例題を出されても納得できないことばかりの、非常に難解な思考方法というイメージがあった。

過去に研修を受けたが、どこまで考え続ければよいのか、際限なく続けることに嫌気が差していた。それが本作を読むことでクリティカルシンキングの真の意義がわかった気がした。どのような考え方をすれば良いのか。また、ビジネスシーンにおいてもどのように応用すれば良いのか。

本作を読んだ直後であれば、クリティカルシンキングを意識した問題解決ができるだろう。これが半年後にもしっかりと頭に定着しているかというと…。定期的に練習問題なり、知識の棚卸をする必要があるだろう。

本作を読むことで論理的に考えることの本質がわかった気がした。論理的思考と繰り返し言われているが、ただつじつまがあう思考かと思っていた。それが、文章の書き方から論理的な書き方が存在するということがわかった。

この訓練を受けているのといないのとでは、かなり大きく違うだろう。今後、試験を受ける際に、どのような効果を示すのかわからないが、確実に自分の身にはなっていると思われる。タイトルから手に取るのを躊躇するかもしれないが、中身はすんなりと理解できる内容となっている。

論理的思考がどのようなものか、知りたい人は読むべきだろう。



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