2015.9.5 見た目悪役の主役 【監獄島】
■ヒトコト感想
ストーンコールドが大暴れ。少し前に「マキシマム・ブロウ」という作品でスティーブ・オースチンを見たのだが、その時は、見た目まるっきり悪役なのに立ち位置は良い役という、ちょっとアンバランスな印象を受けたが、実はかなりの売れっ子だということを後から知った。本作では、死刑囚ばかりが集められた孤島での殺し合いで、ひとり正義の心をもち戦いに挑む。
「ハンガー・ゲーム」的な雰囲気もあるのだが、ゲーム要素は少なく、ただ凄惨な戦いを繰り広げるというだけだ。死刑囚の中にはずるがしこい奴や格闘に優れたやつ、そして、夫婦で参加せずにはいられなかった者たちなど、ゲーム的な流れよりは、殺し合いの要素が強い。
■ストーリー
WWEの人気レスラー“ストーン・コールド”スティーブ・オースチン主演作。絶海の孤島に集められた10人の死刑囚。彼らはそこで自由を賭けた殺し合いをしなければならないという。さらにその様子がインターネットで生中継されることになり…
■感想
殺し合いの様子が生中継されるというパターンは、まさに「ハンガー・ゲーム」だ。ただ、ハンガーゲームほど仕掛けがあるわけでもなく、ゲーム的な要素は少ない。ネットベンチャーがサイトへのアクセスを集めるために、死刑囚たちを集め殺し合いをさせる。
足首に爆弾を取り付け、他人に札を取られることで簡単に爆発してしまう。死刑囚の中で生き残れるのはただひとりだけ。強烈な殺し合いの生放送を展開する者たち。ラストのオチへ向かって、ただひたすら殺し合いが続く。
スティーブ・オースチンは筋肉を駆使して大活躍する。他の死刑囚同様に人相は悪い。ただ、行動は明らかに主人公的行動だ。襲ってきた者を返り討ちにするが、そのまま逃がしたり、主催者側へ特攻したり。相変わらずのすさまじい肉体が他者を凌駕する。
孤島の片側で殺し合いが繰り広げられ、反対側では主催者たちがネット中継をする。FBIが事態を嗅ぎ付け、中止させようとするが、孤島の位置をつかむことができない。緊迫感あふれる序盤の流れだ。
ラストは当然のごとくドタバタがあり、主催者側も死刑囚に襲われることになる。スティーブン・オースチンの圧倒的な力により制圧されたかに見えたが、小ずるい死刑囚の存在により、様々なアクシデントがある。
悲惨な戦いの生中継ということで、あえて凄惨な映像を見せているのだろう。人のあさましい本性というか、少しの油断も許されない緊張感あふれる映像が画面からは伝わってくる。強烈なインパクトがあるのは、やはりすさまじい肉体を持った者たちの戦いだろう。
スティーブン・オースチンは激しい戦いが似合う。
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