キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー


 2017.5.26      ヒーローがヒーローすぎる 【キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー】

                     
キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー MovieNEX 【Blu-ray】 [ クリス・エヴァンス ]
評価:3

■ヒトコト感想
アベンジャーズ」のキャプテン・アメリカが主役の本作。星条旗を模した衣装といかにもヒーローらしいさわやかな見た目。シールドという組織が悪の組織ヒドラに乗っ取られキャプテンアメリカたちが争いに巻き込まれていく。ヒーロー物のアクションとしては非の打ちどころのない作品だろう。近未来な雰囲気と、悪の組織の極悪さ。様々なハイテク機器と肉弾戦。

キャプテンアメリカと相対するのは、強烈な力をもつ暗殺者に洗脳されたスティーブの知り合いだ。何よりヒーローたちのアクションがかっこよい。ただ、ヒーローがヒーローすぎるため、面白味がない。「アイアンマン」的なちょっと欠点があるくらいの方が、見ていて楽しくなるのは確かだ。

■ストーリー
ニューヨークでの戦いから2年後、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースはワシントンD.C.で暮らし、諜報機関S.H.I.E.L.D.のニック・フューリーの下で働きつつ、現代社会への適応に苦労していた。そんな中、シールドの一員として活動していたキャプテン・アメリカは、シールドの新たな防衛システムに疑問を抱く。そんな中、何者かの陰謀に巻き込まれ、ブラック・ウィドウとともに命を狙われるキャプテン・アメリカだったが…。

■感想
アメリカを象徴するようなヒーローだ。イケメンでかっこよく、仲間思いで正義を貫く。悪役たちは、非常にわかりやすい悪役だ。善と悪がはっきりしていると、見ている方は安心するが、面白味はない。いかにも悪だくみを考えそうなニックが、シールドに襲われ必死の形相で逃げ回るようなパターンは良い。

ニックの車が最新技術を駆使して危機を脱出する場面は、見ていてわくわくしてくる。そこから謎の暗殺者バッキーが登場し、キャプテンアメリカのライバル的扱いなのだとすぐに判明する。

ヒーロー、ライバル、悪の組織、仲間。アニメやマンガで必須なヒーロー物の要素をすべて備えている。さらに言うなら、スティーブがイケメンでさわやかで強く心優しい。相棒のナターシャは美しくて強い。さらにはちょっとしたスパイスとして、ウィングパックを身に着け、ヒーローのような大活躍をする元軍人のファルコンなど。

キャラクター的な面白さはすばらしい。映像的にも、近未来の世界が最新技術を駆使して描かれており、観衆を惹きつける魅力ある映像が作り上げられている。

ここまでは問題ないのだが、予定調和的な流れと、しいて上げるなら吹き替えの不自然さが問題だ。物語に入り込めないというか、強烈に作りものめいた物語と感じてしまう。吹き替えでここまで違和感があるのは、最近ではめずらしい。

有名人を吹き替えに使うのは良いのだが、全体の雰囲気を壊さない程度に出演してもらえると良い。映画自体は良いできなのに、吹き替えで難癖を付けられるともったいない。本作を見ることで、アベンジャーズシリーズへ興味を示すパターンもあるのだろう。(ほとんどが、アベンジャーズから本作なのだろうが…)

オーソドックスなヒーロー映画だ。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp