2014.12.18 元ネタを知っていることが前提 【ここはボツコニアン4】 HOME
評価:3
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■ヒトコト感想
前作は三国志ファンが大喜びする内容だった。自分も三国志好きなので、楽しんで読むことができた。さて、本作はというと…。正直、元ネタがまったくわからなかった。基本的に元ネタを知らないと楽しめない。ホラーという雰囲気はあるのだが、元ネタの固有名詞に対して、なんの反応もできないので、結局のところよくわからないまま物語が進んでいる。
本来なら、本作の元ネタの知識があれば、その描写やキャラクターにどういった意味があるのかがしっかりと理解でき、楽しめたことだろう。ボツネタの世界だからこそ、元ネタを知らないと楽しめない。ボツなので、なおさら単品では魅力に欠けるのだろう。今回は自分にまったく合わなかった。
■ストーリー
長靴の戦士ピノとピピが迷い込んだのは、三角錐の頭をした人々が支配する、怖いような怖くないようなホラーゲームのボツの世界!村を脱出した二人が向かうのは、住民がすべて偽者になっている街。
■感想
このシリーズもすでに4巻目となっている。毎回、テーマを変えている。前巻は三国志がテーマとなっており、自分は三國無双もやっていたので楽しめた。武器の細かな描写も知らない人にはまったく面白くもないことがツラツラと描かれていた。
読みながら、自分は楽しめるが、知らない人にはちんぷんかんぷんだろうなぁ、と感じていた。そして、本作。まさか、自分がその立場になるとは思わなかった。今回の元ネタはまったくわからない。カスりもしないので意味不明だった。
元ネタを知らないと究極に辛い。登場キャラやちょっとした小ネタにまったく反応できない。かろうじて「宇宙戦争」の下りはなんとなく理解できたが、それ以外はさっぱりだ。アシモフという固有名詞から、もしかしたらコアなSFネタなのかもしれない。
ロボットが幅を利かせる世界ということで、ターミネーター2的なネタも多少ある。それでも、物語の根本にあるネタについてはほぼ理解不能だった。そのため、作者が意図した面白さの半分も理解できていないだろう。
このシリーズはいったいどこまで続くのか。ドラクエ的お使いゲームの要素があり、何かを見つけるとか依頼をこなすというのはわかりやすい。ただ、最初の目的が何だったのか?というのをこの段階で忘れてしまった。というより、物語全般がユルユルなので緊迫感がない。
それが売りなのだろうが、目的があいまいになっている。適度な挿絵と作者の趣味が全開となった物語。テーマに自分の趣味がぴったりと当てはまれば、楽しく読むことができるが…。
作者の趣味趣向に近いことが前提だ。
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