ここはボツコニアン3  


 2013.10.21     マニアックな三国志ファンへ 【ここはボツコニアン3】

                      評価:3
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■ヒトコト感想

前作から、かすかにコアな三国志ファンが喜びそうなネタが盛りだくさんだった。それが、本作ではまさに三国志づくしの物語となっている。間違いなくコアな三国志ファンでなければ楽しめないつくりだ。歴史としての三国志だけでなく、ゲームの三国志、それも三国無双限定という、かなりターゲットが絞られる内容だ。

ボツネタということで、三国志の二軍キャラがでてくるので、うわべだけの三国志ファンはついていけない内容だ。三国無双の、それもチャージ攻撃がどうだとか、文官がビームを主力武器とするなど、マニアックすぎるネタが目白押しだ。三国志ネタが終了すると、次回への布石としてホラーネタが少しづつ登場してくる。自分的にはホラーよりも三国志に興味がある。

■ストーリー

ボツの世界「ボツコニアン」では、三国志も二軍!?おなじみ三国志のメンバーに、小説やゲームで軽視されがちなキャラたち、そしてなぜか怪獣やロボットも入り乱れる、誰も見たことのない「赤壁バトル」!!脱力系ファンタジー、シリーズ最高潮

■感想
ボツネタの世界。言うなれば、日の当たらないネタ。つまり二軍。三国志の二軍となると、コアな三国志ファン以外はついてこれないだろう。荀彧(一発変換!!)に張昭など、映画をちょっとかじった程度では、まったく頭の中に残らないだろう。自分は横山光輝の三国志を熟読した世代なので、十分対応できた。

レッドクリフなどである程度知名度が上がったとはいえ、それはやはりメインの一軍だけだ。楽進や荀彧など、光栄のゲームなどでなじみがあるから多少理解できたのだが、普通の人は??の連続だろう。せめて孔明などをメインに出すべきだったのではないか?

作者の好みなのか、三国無双ネタが多数登場してくる。というよりも、メインかもしれない。基本が三国無双での戦い方なので、チャージ攻撃や文官は扇子で攻撃し、必殺技はビーム攻撃など、まさにマニアックなネタなことこの上ない。

純粋な三国志ファンを置き去りにするこの突っ走りっぷりがすばらしい。自分は両方対応できたので、それなりに楽しめたが、三国無双を知らない人には、面白さがほとんど伝わらないだろう。ここまで独自の路線を突き進めるのは、やはり売れっ子作家の強みということろか。

ファンタジー、三国志ときて、次はホラーらしい。となるとバイオハザードだとかサイレントヒルなんてのを想像してしまう。作者がゲーム好きというので、そうなるのだろう。普通に考えれば、有名ホラー映画の話題になるのだろうが…。ボツネタをメインとする関係上、コアなファンしか楽しめないだろう。

恐らくホラーに関しては門外漢なので、ついていけないかもしれない。そんな状況で、はたしてどれだけ楽しめるのだろうか。肩の力を抜いて、純粋なギャグとして物語を読めば、ゲームの知識を総動員して多少なりとも楽しめるかもしれない。

ボツネタばかりを集めると、やはり辛いのは確かだ。




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