2008.9.4 親子の絆を見せられた 【ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝】 HOME
評価:3
■ヒトコト感想
インディ・ジョーンズもそうだが、今は世代交代ブームなのだろうか。前作まで激しい冒険を繰り広げていたリックとエヴリンが隠居生活となり、代わりに息子が大活躍する。まさに、蛙の子は蛙。しかし、どう頑張っても親にはかなわないようだ。ジョーンズと違い、隠居といってもまだまだバリバリに動けるリック。息子と共に皇帝のミイラ軍と戦うシーンでは、完全に息子は親父の引き立て役となっている。それにしてもあの親父の肉体はなんなのだろうか。とうてい親子には見えない。ミイラとの激しい戦いとアクション。定番と言えば定番で、安心して見ることができる。皇帝たちとの戦いの雰囲気はどこかで見たことがあると思ったらドラゴン・キングダムだった。似てないだろうか?
■ストーリー
幸福だが退屈な日々を過ごしていたリックとエヴリンの夫妻は、秘宝「シャングリラの眼」を届ける任務を受け、一路上海へ。ジョナサンや息子アレックスと再会し、アレックスが発掘した皇帝のミイラを見学しに向かうが、皇帝の復活を目論むヤン将軍に襲われてしまう。「シャングリラの眼」を手にしたヤン将軍は、秘宝の力で皇帝のミイラを目覚めさせることに成功。リックたちは謎の女性リンと共に逃亡した皇帝とヤンを追うが……。
■感想
息子の成長を喜びながらも、内心、嫉妬心がふつふつと沸き起こる。そんな描写はまったくなかったが、どことなく感じてしまった。息子がバリバリと暴れまわり、結果をだしているのを喜びながらも、どこか父親として、自分もまだまだできるのだとアピールしたい。そして、その場面に遭遇すると、息子を押しのけるように暴れまわる。息子の方も「さすが親父」というように、尊敬のまなざしを向けている。友好な親子関係といえるのだろう。まさかハムナプトラで親子の絆を見せられるとは思わなかった。
父と息子だけでなく、母親の活躍もすさまじい。まさに母は強しという言葉どおり、何かに取り付かれたように暴れまわる。どう考えても隠居するには早すぎる年齢である二人が、本来の場所を取り戻せた喜びというのを感じることができる。特別、シリーズのファンでなくとも、会話の流れから、夫婦の今までの活躍を感じ取ることができるだろう。ミイラと戦うことが日常茶飯事となり、どんな状況に陥ろうとも慌てることなく、激しいアクションを繰り広げながらピンチを脱出していく。インディ・ジョーンズと雰囲気は似通っている。
不老不死を求める皇帝。それを阻止しようとする面々。この流れはどこかで…。そうだ、ドラゴン・キングダムだ。鍵を握る中国人女も登場し、彼女に対してほのかな恋心を抱いたりもする。極めつけはキャラクターはまったく異なるのだが、ジェット・リーまで出演している。本作にはジャッキーが登場しないが、ジャッキー的立場の登場人物はリックなのだろうか。続けて見たことで、その印象が強くなっているのは確かだが、同じ中国をテーマとして、皇帝が蘇る。デジャブのような感じだった。
シリーズとしての評価はおいといて、安定したアクションアドベンチャーとして十分楽しめることだろう。
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