インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国


 2008.8.10  これぞ、THE映画だ 【インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
このシリーズを見るのは初めてだ。冒険アクションというのはわかっていたが、これぞTHE映画という雰囲気は想像以上だった。善悪がはっきりとした登場人物。謎のクリスタル・スカルを追い求め、ジャングルを大冒険する。様々な困難に見舞われても、巧みなアクションと運で乗り切る。最後には大きな謎が解けていく。はっきりいえば、エンターテイメントとして非のうちどころがない。老若男女だれでも楽しめ、日曜洋画劇場などで繰り返し放映されるような作品だ。今まで特別興味を持たなかったが、この考古学大冒険ものはかなり好みだ。アクション的にも映像的にも、何より、登場人物たちのキャラが良い。世代交代を感じさせる流れかと思いきや、どうやらまだまだ現役のようだ。

■ストーリー

1957年.相棒マックに裏切られ、スパルコ率いるソ連工作員の魔手から危うく逃れたインディ。大学も強制休職となり街を出ようとしていた彼に、マットという若者が声をかけてきた。いわく「伝説の古代秘法“クリスタル・スカル”を手に入れられる」という。その言葉を信じ、インディはマットと共にペルーへと向かう。そこでようやくクリスタル・スカルを手に入れるものの、待ち構えていたスパルコたちに捕らえられてしまい……。

■感想
前作からどの程度時間が経過しているのかわからないが、どうやら作中の登場人物たちも現実と同じように歳をかさねているようだ。常に現代から五十年ほど昔を舞台として繰り広げられる冒険物語。いつの間にかいい歳になってしまったジョーンズに、その歳ならではの出来事が巻き起こる。若いものには負けないという愚痴を言うほどの年齢なはずだが、動きはまだまだ若々しい。これほどのアクションを実年齢が60を超えたハリソン・フォードがこなすということにも驚き、楽しさの一因となっている。

マットという若者を加え、考古学者でありながら、伝説の秘法を求め旅に出る。対するソ連の工作員たちとの激しい戦いもそうだが、本作の一番の見所はペルー奥地で発生する様々な自然の猛威だ。蛇が苦手というちょっとお茶目な一面を見せたかと思えば、どんなピンチに陥っても自然をたくみに利用し、危機を乗り越えていく。それはマットであっても同じことだ。かならず無事生き残るとわかっていながらも、ハラハラドキドキしながら楽しむことができる。子供のころ、ドキドキしながら見た洋画劇場の雰囲気をそのまま感じることができた。これが映画なんだとしみじみ思ってしまった。

実年齢と共に、登場人物たちも歳をとる。インディ・ジョーンズと何か深い関係がありそうな女がでてくるのだが、今までの作品を見ていないだけにその詳細はわからない。しかし、その言葉の応酬を見ていると昔、若いころに二人して無茶をしてきたんだなぁ、と想像させるような関係だ。特にマットに関しての会話はめちゃくちゃ面白かった。この年齢だからこそでてくる、味のある会話の応酬。若いエネルギッシュな若者ではこうも面白くならなかっただろう。

敵役がソ連という、なんとも時代を感じさえる設定だが、何でもありな映画だけに、これこそが面白さの要因なのだろう。



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