バイオハザード ディジェネレーション


 2010.10.5  ゲーム原作はCG映画にかぎる 【バイオハザード ディジェネレーション】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
バイオハザードシリーズは映画化されているが、それらはゲームとはまったく別物だ。本作はゲームそのまま、まさにゲームに登場したCGがそのまま映画として動いているような感じだ。ゲームになじみのある人にとっては、イベント時に発生するCGムービーが永遠に続いていると考えればわかりやすいだろう。ストーリーもゲームに沿ったものであり、キャラクターもまったく同じ。ゲームのキャラがそのまま動いた映画なので、違和感はないだろう。ただ、この手のCG映画が嫌いな人にとっては辛いかもしれない。ゲームではなく映画が見たいという人も避けた方がいいだろう。ゲームの延長線として映画が見たい人には、これほどお勧めの作品はない。

■ストーリー

ラクーンシティで起きた『アンブレラ事件』。 最大手製薬会社アンブレラ社が生み出したt-ウィルスには生物を凶暴化させる効果があった。しかし、このウィルスが感染拡大したことにより住民らがゾンビ化したため,米国政府はミサイル攻撃による<滅菌作戦>を実行し,ラクーンシティは消滅することになった。 忌まわしい事件から7年。惨劇は再びアメリカ中西部工業都市の空港で起ころうとしていた。

■感想
ゲームとしてバイオハザードを楽しんできた人ならば、すんなり入り込めるだろう。レオンやクレアなどは、一番バイオハザードを真剣にやっていたころのキャラクターなので、馴染み深い。敵のキャラクターもCGの利点を活かし、さらにはゲーム的な演出を加えながら面白く仕上げている。見方によってはただゲーム上に登場するムービーシーンをつなぎ合わせただけと感じるかもしれない。もし、そうだといわれても納得するしかない。ゲームが原作の映画だけに、CGでの映画化はまったく違和感ないように思うのだが、人によって大きく好き嫌いが分かれるだろう。

最新のゲームCGと比べるとさすがに見劣りしてしまう。最新のFFなどと比べると、人物の指や微妙な表情など技術の差を感じてしまう。時代的なものもあるのだろうが、この時代であれば、本作のクオリティで十分だったのだろう。CGだけに、ウィルスに感染した結果変身する場面であっても、すんなりと映像化している。へんに実写を絡めることなく、最初から最後までCGで押し通したのはすばらしい。ゲームをアクションなしに、ストーリーだけをムービーシーンで楽しみたい人向けだ。ゲームが苦手な人には良いかもしれない。

バイオハザードシリーズは映画としてそれなりに認知されている。本作のタイプの映画もあって良いと思うが、あまり需要がないのだろうか。FFアドバンスドチルドレンもそれなりによかったので、ゲーム原作としてはCG映画とはかなり相性が良いような気がする。アニメを実写にすると違和感があるのは当然だが、ゲームを原作にしてもそれなりに違和感はある。そうなってくると、残る選択肢は自然と限られてくる。万人受けするわけではないが、ゲームファンには間違いなく受け入れられるだろう。

CGの技術が上がれば上がるほど、ゲーム原作はCG映画にすべきだと思う。



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