FINAL FANTASYⅦ advent children


2005.9.29 ありえないカメラアングルがすごい 【FINAL FANTASYⅦ advent children】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ファイナルファンタジー7をやったことがない人が見るのはちょっと辛いかも・・・
ダイジェストシーンもあるがそれだけでは説明不足か?
しかし、ストーリーを重視しなければ十分楽しめる作品だ。
映像、特にアクションシーンは必見であり、
実写ではありえないようなアングルからのカメラワークなど
すばらしいとしか言いようがない。
ちょっと前に作られた作品でリアルなCGで描かれたファイナルファンタジーよりも、
この路線でいった方が断然良いような気がする。

■ストーリー
あの戦いから2年。繁栄の極みにあった魔洸都市「ミッドガル」は廃墟と化したが、
人々は再建への道を確実に歩んでいた。
だが、「星痕症候群」と呼ばれる謎の病が人々を苛む。
デリバリーサービスを営みながら孤児と共に静かに暮らしていたクラウドは、
先の戦いで大事な仲間達を失ってしまった心の傷に胸をいため、深い自戒と罪の念に心を閉ざしていた。
ある日、クラウドに仕事を依頼する一本の電話が入る。
依頼内容は、カダージュと呼ばれる男からの護衛を依頼するものだった・・・。

■感想
ファイナルファンタジーをやったことがない人が見るのは少し辛いだろうが、
世界観云々、キャラクター云々言うよりも、この映像を見てほしい。
アニメ的手法を駆使し、CGでリアルさを出している。
見ようによっては実写に見えなくもない、それでいてあり得ないようなアングルからの
カメラワークでスピード感を演出している。
たまに感じる子供ののっぺりとした表情は独特なものだけど。

あえてストーリーに触れるとすると、相変わらずファイナルファンタジー風味が全面に押し出され
よく分からない用語を多数使用して、煙にまくいている。
出てくる物にいちいち詳しくは説明はなく、ニアンスで分からなければならない。
出てくるバイクがカッコイイとか、敵も味方も美形揃い
これがファイナルファンタジーだ。
ストーリーで特に印象に残ったことはなかった。
全てが映像の勢いで消し去られているような気さえした。

アニメと実写の間にあるような、中途半端なリアルさ。
これはおそらく日本独自のゲーム文化から生まれたもので海外にはないものだろう。
実写の中にリアルなCGを絡める作品は数多く存在し、日本映画では太刀打ちできないだろう。
しかし、本作のような作品は日本の独壇場だと思う。
この路線ですばらしい作品を沢山生み出すことができれば将来的に日本の映画業界も
発展していくと思うのだが・・・。

これから先のオリジナル作品の展開を期待したい。



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