餓狼伝2 


2007.10.28 続けて読める幸せ 【餓狼伝 The Bound Volume 2】

                     

評価:3
■ヒトコト感想
続けて読める幸せをしみじみと感じることができる。北辰館トーナメントであったり、姫川と藤巻の戦いであったり、いったいこの二人の戦いはどうなるのか、それを次巻の発売を待たずに、すぐ読むことができる幸せをかみしめた。これほど漫画的で、夢の対決を余すことなくしっかりと描き、期待に答えてくれる作品はない。戦う直前に邪魔がはいり、次の機会に、となるのは前巻までで、本作ではしっかりと決着をつけている。次巻への引きの強さと発売間隔の長さから、リアルタイムで読んでいれば、随分とヤキモキしたことだろう。本作を続けて読めるということは、この上なく幸せなことだ。

■ストーリー

「格闘技オリンピック」が開かれ、文七は堤城平と死闘を演じる。さらに松尾象山指揮下で北辰館トーナメントが開幕。伝説の必殺技「虎王」がベールを脱ぐなか、巽、姫川、藤巻など役者が出揃って雌雄を決する。至高の格闘小説、IV~VIIを合本刊行。

■感想
夢の対決である北辰館トーナメント。今まで底を見せなかった姫川が、ここでとうとうその謎のベールを脱ぐことになる。そして、評判どおりの実力を示す長田との対決。これだけでいったいどんな流れになるのか、読み進める手を止めることができない。その上、さらに強烈な個性を発揮していた藤巻十三と姫川の対決。すべてが夢の対決で、いったい誰が一番強いのか、それを明らかにしてくれる。まさにドリームマッチといっても過言ではないだろう。

北辰館トーナメントと共に、本作のメインであるグレート巽の過去がある。この部分は今までになくブラックで、読むものに強烈な印象を残すことだろう。この部分から、物語の流れが生きるか死ぬかを含んだ戦いにシフトしていく。松尾象山に比べると、その存在感がイマイチだった巽がここで一気にブレイクすることになる。これによって、最終的には実現するかわからないが、象山と巽の戦いに楽しみが移っていく。

もともと作品の特性として、三巻を一つにまとめている本作。当然、それぞれの巻の終わりには次に続く、強烈な引きの強さを示してくれる。もし、リアルタイムで本作を読んでいたならば、確実に次巻が気になり、早く読みたくてしかたがなくなるだろう。そう考えると、待つことなく、続けて読めることは、テンションも上がり、ぶ厚い本作を一気に読み進めてしまう。

あと二巻で本作が終わってしまう。名残惜しいが、この激しいドリームマッチをいつまでも続けるのには限界があるのだろう。残り二巻を存分に楽しみたいと思う。

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