ダ・ヴィンチ・コード 中


2006.4.23 京極作品的なマニアックさ 【ダ・ヴィンチ・コード 中】

                     
■ヒトコト感想
上巻からさらに謎がマニアックになりハイレベルになりつつある。逃亡しながら謎を解いていく、味方かと思えば敵で、敵かと思えば味方で、そんなハラハラドキドキする展開から宗教史学者のティーピングが登場して小難しくなる。マニアックな宗教の歴史をひたすら説明し、謎を解いていく。このパターンはまさに京極夏彦そっくりだ。日本かヨーロッパかの違いなだけで、読んでいて同じような感覚になった。

■ストーリー

館長が死の直前に残したメッセージには、ラングドンの名前が含まれていた。彼は真っ先に疑われるが、彼が犯人ではないと確信するソフィーの機知により苦境を脱し、二人は館長の残した暗号の解明に取りかかる。フィボナッチ数列、黄金、アナグラム……数々の象徴の群れに紛れたメッセージを、追っ手を振り払いながら解き進む二人は、新たな協力者を得る。宗教史学者にして爵位を持つ、イギリス人のティービングだった。

■感想
フィポナッチ数列に黄金比、強引とも思えるアナグラム。作品に入り込めるかどうかによってそれを不自然と感じるか、自然と感じるか分かれてくると思う。暗号というと、どうしても解答を聞くと不可解な気持ちになるそれは通常ならば到底たどりつけるようなことではないのに、登場人物達がわりとあっさりと正しい解答にたどりつく。たぶん、僕はどんな暗号でも解答を見たら納得しないのだろう。

歴史的新事実としてすべてを受け入れることができるのか。内容が上巻よりもさらに過激になり現段階では多方面から確実にクレームがくるような流れになっている。無宗教の僕としてもキリスト教はクリスマス程度しか関わりがない。しかしそのすべてが否定されるとなると衝撃は大きい。

上巻よりも、より宗教色が強くなり、最初の説明部分でついてこれない場合は今後読み進めても面白みは半減するだろう。京極作品もそうだが、マニアックで小難しい説明すべてを理解することによって作品の隠れたテーマにも気づき、より面白さが際立ってくると思う。

あまりイメージがわかないダ・ヴィンチの絵の説明部分でも、巻頭にきっちりと拡大された絵があったりと、なじみのない人でも理解できるようになっている。

上巻へ 下巻へ



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp