読んでばっか
評価:2.5
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■ヒトコト感想
江國香織が読んだ様々なジャンルの本についての感想が述べられている作品。本作に登場する作品を読んだことがあれば、作者と自分の感想の違いや、どのような部分に注目しているのかなどの違いが楽しめることだろう。自分の場合は、作者が読んでいる本がことごとく自分にとって未知の世界だったので、あまり共感できたり、楽しむことができなかった。
唯一読んだことのある作品としては、「水 本の小説」があるが、これについても自部的にはあまりピンとこなかった作品ではあるが、作者は絶賛していた。このあたり、好みの違いが大きいのだろう。水のような作品がその後も続いているのなら、自分には縁のない作品ばかりということになる。
■ストーリー
絵本、童話から小説、エッセイ、詩、そして海外ミステリーまで――。お風呂でも、電車の中でも、待ち合わせでも、いつもそばに本があることの幸せと本を読む喜びにあふれたエッセイ集。「本を読むのはその本のなかにでかけて行くことですから、ここに集められた文章は、私にとって旅の記録でもあります。あちこちにでかけたなあ。」
■感想
作者の本の好みと自分の本の好みが合うかで、評価は大きく分かれるだろう。がっつりとしたミステリーが好きな自分にとっては、作者が読む作品は読んだこともなければ、聞いたこともない作品が多かった。
強烈なインパクトがあるわけでもない、何気ない日常を描いたような作品が多いのかもしれない。北村薫の作品についてもミステリーには興味があるが、作者が選んだのは古典や昔の作家についてのうんちくなどが語られる形のエッセイが選ばれている。
作者は海外ミステリーも好きなようだ。自分はまったくこのあたりの海外ミステリーを読まないので、そのあたりの違いも大きい。どうも翻訳系の物語というのは、読んでいると違和感を覚えてしまう。村上春樹の文体のように思えてしまう。
有名な海外ミステリーをそもそも読んだことがないというのもあるのだが…。他には古典的な作品についても語られている。新しい若手作家の作品を熱心に読むというパターンや、話題作が一切登場しないのも特徴かもしれない。
作者の紹介する作品の中には、それなりに面白そうであり、読んでみたくなる作品もある。強烈なインパクトはないのだが、どれかひとつでも読んでみるかもしれない。自分の好きな作品ばかりを読んでいると同じような作品ばかりを読むことになるのかもしれない。
自分の中での世界を広げるというか、新たな領域へのチャレンジという意味でも、普段の自分ならば絶対に読まないような作品を読んでみるのも良いのかもしれない。
作者と好みが合えば最高だ。