東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命ー スタンダード・エディション [ 北村匠海 ]
評価:3
■ヒトコト感想
前作でタイムスリップしてヒナを助けたはずが、それでもヒナは死んでしまった。東京卍會に関係するのは明らかなのだが…。序盤でこの10年間に何が起きたのかをタケミッチとヒナの弟が調査する。そこで東卍で衝撃的な出来事が起きていた。東卍に新たに参加した稀咲が何かカギを握るのは間違いない。現代でヒナとタケミッチが狙われたのはマイキーの大事なものを奪うためだったのか。
稀咲や半間が悪役で、東卍を裏切って芭流覇羅へ移籍した場地は何が目的なのか。マイキーと別れる際の場地の理由がどうにも納得できない。ちょっとした言い合いだけで仲間から離れることができるのか。もしかしたら一虎との関係が何かあるのかもしれない。
■ストーリー
「絶対ぇ助けるから!何度でも何度でも!ヒナが生きてる未来に辿り着くまで、絶対ぇ折れねえから!」命を救えたはずの元カノ・ヒナタが凶悪化した東京卍會によって再び殺された!しかも、今度はタケミチの目の前で…。彼女を救う鍵は、一人一人が仲間のために命を張れる東卍結成メンバー6人の絆を引き裂いた過去の悲しい事件にあった――。かつての親友たちは何故戦わねばならない運命になったのか。
10・31ハロウィン――ついに始まる東卍崩壊の危機をもたらす、かつての親友同士の壮絶な戦い。交錯する過去の悲劇と分裂していく仲間との絆。「もう、誰も死なせたくない!」 タケミチは最悪の結末を止め、ヒナタと東卍の未来を救えるのか――。
■感想
運命では、ヒナを助けたはずが、またヒナが死んでしまうに至る原因を探ることがメインとなっている。原作マンガは未読なので、実写化としてどれだけ内容が変更されているかは不明だ。前作では登場しなかった様々なキャラクターのバックグラウンドが説明されている。
場地などはかなり重要なキャラだということがわかる。マイキーたちが東卍を創設した際のワクワク感はすばらしい。まだスタートしたばかりのメンバーではあるが、今現在の強者ばかりがスタート時点にそろっていた。
本作で一番の衝撃は、一虎と場地がマイキーの誕生日にバイクを贈るために盗みに入った先が、実はマイキーの兄の店だった場面だ。その場の勢いで一虎はマイキーの兄を殺害してしまう。場地だけは瞬間的に止めたのだが…。
その後、さらに強烈なのは、実はマイキーのために兄がバイクを用意していたという部分だ。一虎たちと同じくマイキーの兄もバイクをマイキーに贈ろうとしていた。一虎たちは無駄なことをしていただけだった。そこからマイキー殺害を決意する一虎の心境は不明だ。
タケミッチは稀咲がすべての元凶だと考え、マイキーに交渉する。場地を取り戻したら稀咲を排除すると。恐らくだが、芭流覇羅と東卍との対決があるのだろう。そこでマイキーが一虎を殺害してしまったことが変化の始まりだった。
タケミッチは決して強くはないのだが、何かしら目的のために後先考えずに必死となる。これが強者たちに響くのだろう。タイムスリップ作品らしく結論はわかっており、それをどのようにして阻止するかの面白さがある。
次作の決戦でどのような結末となるのか楽しみだ。