東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦ー スタンダード・エディション [ 北村匠海 ]
評価:3
■ヒトコト感想
前作の運命では、タイムスリップしたタケミッチだったが、結局はヒナを助けることができなかった理由の説明と、東卍がどのように変化していくのかが語られていた。主にはキャラクターの説明と、どのような経緯でこんなことになったのかが語られているのだが…。その前振りは十分すぎるほど説明されており、複雑な状況ではあるがストーリーの流れもよくできていた。おぜん立てはすんで、本作で最終決戦が待っているのだが…。
稀咲の野望、場地の目的、マイキーが一虎を殺しただとか、様々な要素がある。ただ、結局はヤンキーたちが集団で戦う場面がほとんどなので、少し飽きてくる可能性がある。前作運命の方がストーリーの面白さがあった。本作はただのヤンキー同士の抗争でしかない。
■ストーリー
元カノ・ヒナタが凶悪化した東京卍會によって再び殺された。しかも、今度はタケミチの目の前で…。彼女を救う鍵は、東卍結成メンバー6人の絆を引き裂いた過去の事件にあった。かつての親友たちは何故戦わねばならない運命になったのか。10・31ハロウィン、ついに始まる東卍崩壊の危機をもたらす、壮絶な戦い。交錯する過去の悲劇と分裂していく仲間との絆。タケミチは最悪の結末を止め、ヒナタと東卍の未来を救えるのか…。
■感想
序盤では運命からのおさらいのような形となる。過去にタイムスリップできるタケミッチが今の状況を変えるために過去に戻る。東卍に何が起きたのか。ドラケンが死刑囚として刑務所に入れられており、そこで新たな真実を知ることになる。
ここでマイキーが異常な状態になり、一虎を殺害したことや、場地が裏切った末に殺害されたことなどが明らかとなる。運命では伏線としてヒナを殺害したのはバルハラの半間だという流れがあったのだが…。本作のラストまでいっても、その理由付けは説明されていない。
タケミッチはすべての元凶が稀咲だということをわかっている。稀咲を排除するために必死となるタケミッチ。場地を魅力的なキャラにするためのエピソードと、マイキーとの関係性が描かれている。チームを立ち上げた当初の青春具合はすさまじい。
この仲間たちがバラバラとなり、一虎が最後までマイキーを殺害しようとした説明は弱い。ここまで一虎が強情になる理由としては成立しない。決戦ではほぼ最初から最後まで東卍とバルハラの戦いが続いていくことになる。
ヤンキーたちが大量に集まり乱闘をひたすら続ける。運命は変えられないのか、過程は異なるとして場地は死んでしまう。結局は、すべては場地のために用意された流れのように感じられた。稀咲が悪だということは判明しても、何も変わらない。
このままでは、未来ではヒナが死ぬのは確定している。タケミッチが過去の世界に居続ける決断をして本作は終わっている。原作マンガを読んでいないので、この先の流れが不明なのだが…。これはまだ続くのだろうか?
結末を見てみたい気がするのだが…。