翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~ [ 武内英樹 ]
評価:2.5
■ヒトコト感想
「翔んで埼玉」の続編。このシリーズは各県を揶揄する部分が面白ポイントなのだが、前回が関東周辺だったのが、今回はわかりやすく位置を移動し関西方面となっている。前作と同様に埼玉開放戦線がメインであり、ボスである麗がそのまま活躍する。大都市がボスキャラであり、田舎の県が主役となる。関西では何かと揶揄される対象でもある滋賀が埼玉と協力して大阪・神戸・京都の魔の手から逃れるというパターンだ。
滋賀や和歌山、奈良がいじられるのはわかりやすい。大阪の横暴というのも定番だろう。阪神と粉モノをメインとして、大阪は粉モノで日本全国を統一しようという大それた計画を立てている。終盤でその県出身の有名人を競い合う展開は秀逸だ。
■ストーリー
埼玉県内の田舎道を、1台のワゴン車が与野在住の家族を乗せて、熊谷に向かって走っている。カーラジオからは、埼玉のご当地ソング「人生たまたま…さいたまで」に続き、DJが語る、埼玉にまつわる都市伝説・第Ⅱ章が流れ始める――。その昔、東京から蔑まれていた埼玉県人が、壮大な茶番劇の末に通行手形を撤廃し、関東に平和が訪れた。埼玉解放戦線を率いる麻実麗(GACKT)と壇ノ浦百美(二階堂ふみ)は、さらなる平和を求めて活動(=日本埼玉化計画)を推し進めていたが、
埼玉県人は横の繋がりが薄いという問題が浮上する。麗は埼玉県人の心を1つにするために、越谷に海を作る無謀な計画を打ち立てる。美しい白砂を持ち帰るために、百美を残し、和歌山県の白浜を目指して解放戦線のメンバーとともに大海原に出るも、船が嵐に巻き込まれて難破し、麗は独り和歌山の海岸に漂着する。
■感想
いきなり埼玉の武蔵野線の問題を議論する埼玉県人。さらには、浦和と大宮が仲が悪いだとか、埼玉あるあるが続いていく。このあたり、関東人にはなじみのあることだが、九州や北海道の人などにとっては、意味がわからないのではないか?と心配になってしまう。
埼玉に海を作る、というとんでもない発想から和歌山の白浜の砂を持って帰ることを考え関西へ行く麗たち。そこで滋賀のオスカルと出会い、一致団結して大阪たちの横暴から滋賀を救おうとするのだが…。
前作と同様に強烈な地域ディスがすさまじい。特に田舎に対する地元ディスが強烈だ。関西では滋賀、和歌山、奈良などが田舎としてディスられ、三重はあまりの大阪の横暴で関西から東海に逃げたということになっている。
大阪は圧倒的な関西臭を満載させており、阪神タイガースの黄色と黒を身にまとった者たちが粉モノを作りまくるというのが良い。ただの小麦粉でしかないはずが、その小麦粉が中毒になると、関東の人間たちが次々に粉モノ中毒になっていくのが良い。
後半に登場する、その県出身の有名人合戦が最高だ。大阪は菅田将暉。神戸は有名女優。対して滋賀は西川貴教。それしかいない、というのが強烈だ。最高なのは、藤原紀香が神戸出身ということになっているが、実は和歌山だったという産地偽装をやっていたことなど、面白展開が目白押しだ。
各県の代表者として名前を出された人には当然許可をとっているのだろう。奈良の明石家さんまなどはかなり強いような気がするのだが…。延暦寺がほぼ滋賀なのに、京都の観光地となっているのが納得いかないというのも最高だ。
すさまじいディスり合戦だ。