育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ 


 2025.10.1      小川糸が日常で使う物 【育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ】


                     
育てて、紡ぐ。暮らしの根っこ-日々の習慣と愛用品-【電子書籍】[ 小川糸 ]
評価:3
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■ヒトコト感想
小川糸の日常のエッセイ。今回は日常で使っている物が写真付きで説明されている。自然で自由でありながら、最新のガジェットが登場してくることは決していない。昔ながらの素材を重視した物たち。特に食べ物系では作者の代表作でもある「食堂かたつむり」でもわかるように、自然なものを好んでいるというのがよくわかる。

ドイツに住んでおり、ラトビアというレアな国に対しても興味をもっている。アンチエイジングや、若作りなんてのは無縁の生活をしている。日常の小物についても、専用に買ったは良いがイマイチの使い心地なので、本来の使い方とは異なる使い方をして、愛用しているというのが印象的だ。決してマネできるものではないが、興味深いのは確かだ。

■ストーリー
『食堂かたつむり』や『ツバキ文具店』など数々の著書をもつ、作家の小川糸さん。その暮らしぶりは、時間に追われたり、ものに支配されたりすることなく、心地よく軽やか。そこには、小川さんが試行錯誤してたどりついた、ものの選び方や時間の過ごし方、家事や仕事のルールがあります。本書では、小川さんの暮らしに対する考え方や日々の習慣、愛用品を写真入りでたっぷり紹介。また、拠点を移したドイツでの暮らしや「小川糸」という名前のルーツ、作品との向き合い方にも迫ります。毎日を自分らしく、楽しく過ごすヒントがつまった1冊です。

■感想
小川糸の日常エッセイ。ドイツで生活し作家活動をする。どのような生活を送っているのかが垣間見えるエッセイだ。午前中に執筆活動をして、午後は身の回りのことをする。早めに眠る健康的な生活。のんびりとした生活の中でもこだわりを感じる流れもある。

朝昼兼用で麺類を食べるだとか、こだわりのある調味料だとか。雰囲気的に、THE日本食のような雰囲気ではあるが、住んでいるのがドイツなので、食材を手に入れるのに苦労しているようだ。味噌を手作りしているのは驚きだ。

作者が愛用している品や調味料などが写真付きで紹介されている。魅力的なものもあれば、昔からあるようなものを長らく使っているパターンもある。驚いたのはビルケンシュトックのなんでもないサンダルを修理して使い続けているということだ。

もしかしたら、修理するよりも新品を買った方が早いのでは?と思うような物もある。ドイツに住んでいながら、純和風な食材を使ってパーティを開催したりもしている。塩むすびとコロッケでパーティを開催するなんてのは魅力的だ。

旦那さんとは日本とドイツで離れて生活している。一緒に生活しているのは犬のゆりねのみ。そのことは作者の他のエッセイで良くわかっていたのだが…。ドイツならではの物をうまく活用していたり、鰹節を削り機で削ってから使うなど、手間を惜しまない部分だったり。

これまでのエッセイでいろいろなこだわりを感じていたのだが、そのこだわりの品々が写真付きで紹介されているのは、それなりにインパクトがあるのは間違いない。

紹介された中でほしくなるような物もあった。



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